「がんばらなくても通る声」に変えられる(共鳴発声法)

●声を出したり、人と話すのが苦手に……

こんな経験はありませんか?

・会話中に「え? なに?」とよく聞き返される
・店員さんを呼んでも気づいてもらえない
・電話口でも言葉がうまく伝わらない
・会議やプレゼンテーションで「もう少し大きな声で」と促される
・元気に挨拶できている人を見て、自分はできていない……と凹む

こんな場面を思い出すだけでも、つらくなってしまいそう。

声を出したり、人と話したりすることに苦手意識を抱いてしまいますよね。

でも、大丈夫。この悩みはやがて解消します。「声のサロン」に通うレッスン生なら、なおさら早く解消します。

なぜなら、「声は発声法で変えられる」からです。

 

●共鳴発声法で声は変えられる

「声は生まれつき決まっていて、変えられないのでは?」と質問されることがあります。

もちろん、変えられます。すぐに変えられます。数分で変えられます──と聞いたら、にわかには信じられないかもしれません。

でも、本当です。ただし、数分で起こせる変化は「それなり」ですけれどね。

ちゃんと発声法を身につけないと、数分程度で変えた声は定着せず、元の発声に引き戻されてしまいます。

それでも、トレーニングの入り口として「声は変えられる」と知っておいてください。

変えられるどころか、変えないともったいない。

誰でも発声法を変えるだけで声が変わるのに、今のままの声を続けて、「何度も聞き返される」「呼んでも気づいてもらえない」「大きな声を出せと叱られる」現状に甘んじているのは、本当にもったいない。

まずは「がんばらなくても通る声」の出し方を覚えて、使ってみましょう。

冒頭の悩みをもう一度眺めてみてください。

会話中に聞き返されたり、呼んでも気づいてもらえなかったり、といった状況は、「がんばらなくても通る声」が身についたら、すべて改善するのではありませんか?

 

●「話し方」も変えられる

発声法を変えれば、声は変わります。

声が変わると、「話し方」が自然に変わります。

それはそうですよね。今まで、どこか遠慮がちに、おずおず話しかけていた場面で、しっかり通る声で堂々と話しかけられるのです。

今まで、自分の声が通らない言い訳に、「うるさい話し方はしたくない」「図々しい人になりたくない」などと本心ではない理由をでっち上げ、いつしか半ば本気でそう思うようになっていたのが、説得力のある信頼感を与える声で商品の説明をしたり、プレゼンテーションしたりできるのです。

今まで、「何が言いたいのかさっぱり分からない」と突き放されていたのが、「いやあ、キミの話し方につい引き込まれたよ」と感心されるのです。

つまり、発言力が変わります。存在感が変わります。他者からの評価が変わります。

さあ、声を変えましょう。「がんばらなくても通る声」を出す時間です。

※声のサロンは、良い声で話せるようになる
 ボイストレーニング話し方教室です。
 日本発声協会が認定する話し方発声法の基本、
 共鳴発声法が学べます。
 平日コースと週末コースがあり、フェルマータを会場に
 月2回ずつ開催されています。

 新規に受講をご希望の方は、事務局(メイフェア)まで
 お電話(025-211-7007)ください。

 詳しくはこちらから。
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https://mf07.com/lecture.html

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新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
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「発声トレーニングは初めてですが、ついていけるでしょうか」

●発声トレーニングの経験がない方へ──むしろ好都合です

共鳴発声法を習いたい方から時々こんなお問合せがあります。

「今までに発声トレーニングをした経験が一度もないのですが、レッスンについていけるでしょうか」

ほかにも、「年齢が○代なのですが、この歳でも間に合いますか」というご質問もたまにあります。

お答えしますね。

今までに発声トレーニングをした経験がないのは、むしろ好条件です。

発声や話し方に対する先入観や癖がないので、レッスンの受け方が素直で、伸びが早い。

癖のない良い発声が身につきます。

発声指導者と話していると、よく耳にするのが「経験者ほど困る。ヘンな癖がついているから、癖を直すところから始めなければならない」という嘆き。

よけいに時間がかかるわけです。

「アナウンサー経験者は入り口でまず時間がかかる」
「音大卒業者でもコンコーネ50番からやってもらうことにしている」
※コンコーネ50番は声楽科の学生が最初に歌わされる練習曲集

と話していた指導者もいました。

発声トレーニングの未経験が、不利にならないどころかむしろ好都合であることがおわかりいただけたでしょうか。

絵画と同じで、まっさらなキャンバスに一から描いていくのが、最も早くて素直な描き方です。

未経験だからと引け目を感じる必要はまったくありません。安心していらしてください。

 

 

●「ちゃんとした発声が身についていれば、逆に早いのでは?」

 

「ヘンな癖がついていたら直すのが大変でしょうが、ちゃんとした発声が身についていれば、逆に早いのでは?」

と思うかもしれません。私も以前、そう思っていました。

ところが、なかなかそう都合よくいかないのがつらいところです。

ほんの微調整くらいで、あとはトレーニングを上乗せしていけるなら、指導者としては助かるのですが、なかなかスムーズにはいきません。

むしろ気持ちの問題が大きいのかな、と今は思っています。「私はある程度発声をやってきたから、基礎的なところはできているはず」という気持ちが邪魔をして、「ほんの微調整」すら簡単にはできない。

レッスンが入っていかないのです。

ある声楽家の門を叩いた生徒は、「私は違うふうに教わりました」などと反応して、「それなら元の先生に教わったらいかがですか?」と帰されたと聞きます。

トレーニングは登山と似ていて、登山道Aで途中まで登ってから、登山道Bに切り替えるのは難しいんですよね。

 

 

●ネット等であれこれ調べるタイプも危うい

 

ほかに、発声指導者やボイストレーナーから最近よく聞くのが、「生徒さんが熱心なのはいいのですが、ネットや本で発声法についてあれこれ調べて、こう書いてあったとか、○○発声法というのをやってみたいとか言われ、詳しく聞いてみるとたいてい的外れなテクニックなんですよね」というぼやき。

わかります。熱心なあまり、いろいろ覗いてみたくなるのでしょう。

まあしかし、本当に熱心な受講者は、レッスンで言われたことだけを正確に徹底的に実行しようとするので、「熱心だからネットで調べる」というのはちょっと違うかもしれませんね。

「混ぜるな危険」の法則を聞いたことがあるでしょうか。「指導法を混ぜると伸びない」という法則です。

つい先日も発声指導者から、「歌のレッスンを見ていた学生が、春休みに帰省したときに地元の歌の先生に何回かレッスンをしてもらったらしく、帰ってきたら発声がガタガタにズレていて、一からやり直しだった」という話を聞きました。

数年前には、別の発声指導者から「学生が長期の休みに帰省して戻ってくるたびに、なぜか発声がおかしくなっていて、聞いてみたら──」という話も聞きました。似たタイミングで似た危機があるのでしょうか。

いずれの先生も、「こんなことを繰り返すなら教えられないから、誰に教わるのかを自分でちゃんと決めなさい」とたしなめたそうです。

その「地元の先生」がどうというより、複数の指導法を混ぜるのがいけないんですよね。

今どき、どんなことでもネットで調べると、情報があれこれ出てきます。しかし、情報は玉石混交で、しかも「玉」のほうだけを選び取るのは至難の業です。

本人は「べつに真に受けてはいません。ちょっと調べてみただけ」なんて言うそうですが、やっぱり見聞きすると少なからず影響が残るようで、長期的に見ると「あまり伸びずに中途で挫折するタイプ」になってしまうようです。

「違う発声の癖がついてしまう」というのは、今までの積み重ねを一気に台無しにしてしまうくらい、これほどまでにマイナス影響の大きな出来事だということです。

 

 

●まっさらになって取り組めば大丈夫

 

私も「声のサロン」会員には、丁寧に正確に共鳴発声法を身につけていただきたいと願っています。

まっさらな素直な気持ちで取り組む人が、最もスムーズに良い発声を身につけます。

その点では、経験があろうとなかろうと、何歳だろうと、同じです。

年齢でいうと、若年層ほど伸びが早い傾向は確かにあります。

しかし、それは決して身体的な理由ではなく、歳を重ねるうちに声や発声法に関する先入観や思い込みが多くなって、まっさらに、素直になりづらい人がいるから、と推測しています。

事実、何歳だろうと素直に取り組む人は、上質な伸びを見せます。

トレーニングの取り組み方次第です。

発声トレーニングの経験がなくても、何も心配いりません。安心して始めましょう。

発声トレーニングの経験があるなら、あるいは年齢を気にしているなら、一日も早く早く始めましょう。

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良い声のための最適なエネルギーの使い方(共鳴発声法)

●最適なエネルギーとは最小のエネルギー

 

お腹の使い方に関して、「必要以上に力むのではなく、最小限(最適)のエネルギーで動作する」という説明をしたところ、こんなメールが届きました。

> 仕事のやり方や人間関係なども余計な力を入れずに
> ちょうどよくエネルギーを使いたいなあと思いました。

まさにそのとおりですね。一事が万事、発声トレーニングは生活全般に応用できますね。

「人生に必要な知恵はすべて発声トレーニングから学んだ」になるかもしれません。昔そんなタイトルの本があったっけなあ。

「一を聞いて十を知る」という諺がありますが、この諺を地で行く方が「声のサロン」受講者には多いなといつも感じています。

一方、指導する立場としては、「十を教えてやっと一が伝わる」くらいのつもりで丁寧に指導にあたるのがいいのでしょう。

最適なエネルギーとは、基本的には「必要な最小のエネルギー」を意味します。

10kgのダンベルを持ち上げるのに、10kgのパワーのみ発揮するのが最適です。

9kgでは足りないので持ち上がりません。

20kgでは余分なエネルギーを使いすぎです。拮抗筋でわざと邪魔をしているような、サイドブレーキをかけっぱなしでアクセルを踏んでいるような状態ですね。

20kgのほうは「10kg分も無駄にしている」と意識しやすいのですが、9kgのほうだって「ダンベルが持ち上がらないのだから、9kg分の無駄」です。

「ちょっと足りない」のはすごくもったいない状態だと分かりますね。

やるならしっかりやらないと、「ちょっと試しにやってみる」くらいではもったいない。

発声とは違いますが、たとえば「笑顔」もそうです。あとほんの少しだけ表情筋を使えば相手にハッキリ笑顔と分かる表情になるのに、「ちょっと足りない」顔では笑顔として認識されず、「何を考えているのか分かりづらくて不気味」なんて思われてしまう。

「ちょっと足りないところまでは使っている表情筋のパワー」が無駄遣いになって、もったいない。

中途半端はもったいないんですよね。

やるなら、やる。徹底的に、やる。

──ということですね。

発声トレーニング、徹底的にやっていますか?

 

●最大のエネルギーを一点集中する

 

「できる」ようになる人は、「最大のエネルギーを一点集中」します。

「あれ? 最小のエネルギーが最適なのでは?」と思いましたか?

もちろんそのとおりです。

ただし、それは「肝心な部分に投じるエネルギーを最大化するため」です。

発声トレーニングは相当なエネルギーを要しますから、ほかの活動でエネルギーを浪費していたら、効果を上げるだけのトレーニングができません。

だから、「あれもこれも、やることがたくさんあって大変だ~」と意識が「いっぱいいっぱい」にならないように、最小のエネルギーで上手に「生活全般」をこなしておいて、必要なエネルギーを一点集中で投じる。

つまり、最小のエネルギーで動ければ、「最大のエネルギーを一点集中」という原理原則に従えるわけです。

その時その時に「声のサロン」でしっかり取り上げているテーマに一点集中すると、レッスンやこのブログの内容が「自分のためのレッスン」になりやすいので、お勧めです。

今なら、「共鳴を集める」に一点集中ですね。

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首まわりを冷やさず鼻呼吸(良い声で話すために)

●呼吸は鼻

今、鼻呼吸をしていますか?

良い声で話すには、「共鳴発声法」という技術面が最も大事ですが、ほかにも気をつけたいポイントがあります。

生身の体を楽器にするのが「発声」ですから、体を「発声に適したコンディション」に保ちたい。

特に、声のもとである喉頭原音を生み出す声帯は「冷えと乾燥」に弱いので、気をつけて守りましょう。

長時間話したり、ステージで歌ったりする出番があるなら、直前に乾燥した寒い場所を歩いたり、海風に当たったりしないように気をつけます。

もちろん口呼吸は厳禁。口には鼻と違って、乾燥や異物から身を守る機能がありません。

「呼吸は鼻」が基本でしたね。

 

●マスクとマフラー

良い声のためにぜひ活用したいアイテムもあります。

今は梅雨なので、喉には優しい季節ですが、乾燥しやすい冬はマスクとマフラーが便利です。

以前に奇妙なシーンに遭遇したことがあります。音楽ホールの楽屋口あたりに、やたらとマスク率の高い集団がいたんです。10人中7~8人がマスク着用。

みなさん、出番を待つ声楽家でした。

なるほど、声を大事にすることにかけては、世界一の集団ですからね。

首まわりを温めるのも効果的です。マフラーは便利ですね。

寝るときも、首まわりを冷やさない工夫をするといい。

「声のために」とあまりに神経質になっても不自由ですが、本番前の数日を気をつけて過ごすだけでも、だいぶ違いますよ。

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