良い声は脱力から

●「慣れ」は大事ですね

提出課題の音声を聴いていて、ウクレレの音色がすごく綺麗に聴こえた方にそう伝えたところ、「回数をこなしています。手が慣れてきました」と教えてくれました。

まさに練習の成果ですね。

トレーニングでは、「体の慣れ」は本当に大事です。

新しい発声技法やウクレレのコード進行などに取り組みだした当初は、体が慣れていないから、難しく感じますね。

「どうして難しいんだろう」「どうしたらやりやすくなるかな」なんて理由や対処法を考えたくなるかもしれません。

でもたいていは「練習不足」。

体が動きに慣れるまで繰り返すと、「なんだ、意外に簡単だった」「いつの間にか手が勝手に動くようになった」という状態に、いつしかなっているものです。

たっぷり練習しましょう。


●良い声は脱力

ところで、たっぷり練習しているうちに、「変な癖」がつくと困りますね。

良い動作は繰り返せば繰り返すほどトレーニングになり、マズイ動作は繰り返すほど変な癖になります。

今回は「脱力」を気にしてみてください。

発声時に、クッと力んでいないか。

特に、喉、首、肩まわり。

力みが癖にならないように、「必要最小限の筋力で発声」することをいつも気にしましょう。

歌では高音を出す時に、力みやすい。

力む癖がつくのはたいてい、喉や首あたりにギュッと力を入れたときに「高い声が出た」「良い声が気がする」と感じたのがキッカケ。

その後、うまくいかないと、「力み」という方法を試してしまうわけです。

しかし、良い声には脱力が大事。

どこかに力を入れて、目指す声が出せたとしても、同じ声を楽に出せたら、そっちのほうが必ず良い声です。

話し声だって、同じですよ。

歌声より出力が小さいので、むしろ繊細で捉えるのが難しい。

たとえば、3の力で出せる歌声を10の力みで歌ったら、さすがに「プルプルするほど力みすぎ」と自覚できます。

しかし、1の力で出せるしゃべりで、2~3の力みで話しても、余計な力みが自覚できない。

だから、いつも「もっと楽に出せるかな」「もっと力を抜けるかな」と気にしているのがいい。

今、「祇園精舎の鐘の声……」と声を出してみて、余計な力が入っていませんか?

さあ、楽に、気持ちよく、「祇園精舎の鐘の声……」を繰り返してみましょう。

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Amazing Grace(アメイジング・グレイス)をウクレレ弾き歌い

●名曲をウクレレ弾き歌い


Amazing Grace(アメイジング・グレイス)をウクレレ弾き歌いできるように、練習を始めましょう。

こんな名曲をウクレレで弾き歌いできるようになったら、素敵ですね。

大丈夫、順を追って進めていけば、必ずマスターできて、最高に気持ちいいレパートリーが手に入ります。

一生の宝物になりますから、バッチリ仕上げましょう。

この歌は、多くの歌手がいろいろなアレンジでさまざまな歌い方をしているので、「どれが本当?」と迷ってしまいますね。

わりとクセのないシンプルな歌い方としては、こちらはいかがでしょう。



●アメイジング・グレイスの歌詞と単語



●アメイジング・グレイスのウクレレ楽譜(ト長調)



●Angels We Have Heard on High(荒野の果てに)の楽譜



●Joy to the World(もろびとこぞりて)の楽譜




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チリビリビン(Ciribiribin)を共鳴発声法でウクレレ弾き歌い

●「チリビリビン」をウクレレ弾き歌い


以前に部分的に使ったことのある「Ciribiribin」(チリビリビン)を、いよいよ本格的に共鳴発声法でウクレレ弾き歌いしましょう。

 

Ciribiribin(チリビリビン)

Parole di C. Tiochet
Musica di Alberto Pestalozza

Su, finiscila coi baci,
bel moruccio birichin!
E non vedi tu la luna
che dal ciel fa capolin?
E se pur la luna spia,
noi lasciamola guardar;
anzi il pallido suo raggio
ci consiglia a seguitar!

Ma poi… chi sà…? Cosa dirà…?
Eh! via… dirà… Cosa dirà?

Ciribiribin, Ciribiribin, Ciribiribin,
Ciribiribin, che bel faccin,
che sguardo dolce ed assassin!
Ciribiribin, che bel nasin,
che bei dentin, che bel bocchin!
Ciribiribin, che bel nasin,
che bei dentin, che bel bocchin!
Ciribiribin, Ciribiribin, Ciribiribin,
che bel bocchin!

さあ、口づけはおしまい、
素敵な色黒の腕白さん
見えないの? お月さまが
空に小さな顔を出したのが。
月が覗いてたって
覗かせておけばいい
それどころかあの青白い輝きは
もっと続けなよとけしかけてる。

だけどそうなら……わからない
なんて言うかしら? なんて……

チリビリビン、チリビリビン……
チリビリビン、なんて美しい顔
なんて甘く魅惑的な眼差し
チリビリビン、なんて美しい鼻
なんて美しい歯、なんて美しい口
チリビリビン、なんて美しい鼻
なんて美しい歯、なんて美しい口
チリビリビン、チリビリビン……
なんて美しい口。

 

 


●チリビリビンCiribiribin歌詞




●チリビリビン楽譜(ハ長調)

 

 

 

「Santa Lucia luntana」を使って発声トレーニングしよう

●ナポリターナ「Santa Lucia luntana」


今月はナポリターナの名曲「Santa Lucia luntana」を使って、発声の練習をしましょう。

日本では「Santa Lucia」のほうが知名度が高いのですが、こちらもたいへんすばらしく、共鳴発声法で歌ったときの気持ちよさといったら、さらに上の気がします。



Santa Lucia luntana

(遥かなるサンタルチア)
E.A.Mario(1884-1961)

Partono ‘e bastimente
pe’ terre assaje luntane…
Cantano a buordo: sò napulitane!

Cantano pe’ tramente
‘o golfo già scumpare,
e ‘a luna, ‘a miezo ‘o mare,
nu poco ‘a Napule
lle fa vedè…

Santa Lucia!
Luntano ‘a te
quanta malincunia!
Se gira ‘o munno sano,
se va a cercà furtuna…
ma, quanno sponta ‘a luna,
luntano ‘a Napule
nun se pò sta!

船が出ていく
はるか遠い地に向かって
船上で歌う者、それはナポリの者たちだ!

歌ううちに陽は落ち
湾はすでに暗くて見えない
月が海の中ほどに昇ると
かすかにナポリの
姿が見える……

サンタルチアよ!
お前と離れるのは
なんと寂しいことだろう!
人々は世界を巡っていく
幸せを求め……
でも月が昇ると
ナポリから遠く離れることなど
とても耐えられはしない!




●歌詞と日本語訳


●楽譜


●歌詞の音読サンプル




●カイマナヒラ(Kaimana Hila)の楽譜メロディーのみ

●カイマナヒラ(Kaimana Hila)の楽譜コード付き





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Al di laの2拍3連を正確に取ってみよう

●Al di laの2拍3連


Al di laに、2拍3連(2拍3連符)という特徴的なリズムが出てきます。

付点のような取り方をしてしまうと、「似ているけれど、なんか違う」感じになってしまいますから、正確に取れるようにレッスンの中で一緒に練習してみましょう。


●Al di laの楽譜はこちらから


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伸びる人は初心上手──先入観のないトレーニングが効果的

●「聞く耳」も育っていく


良い声を出すためのポイントを教わっても、うまくできないことがあります。

今日は届いたメールを引用しながら解説しましょう。

「喉に力を入れない」「喉に頼らずお腹に頼る」と言われても、声が弱々しくふらふらになってしまうように感じて、なかなか言われたとおりにできなかったのだそうです。

ところが、実際に自分の声を録音して聞いてみたところ、

録音を聴くと、思いのほか声がなめらかに出ていて、
「自分にもこんな声が出せるのか」と驚くくらい
喉で押さない澄んだ声が出ていました。
「良い声の出し方」に近づけたなあ、と素直に思えました。

うまくいきましたね。

出た自分の声を耳で聞きながら、「うまくできているかな」「この声でいいかな」と判断しながら練習をするわけですが、「あ、今、良い声が出た」と感じたときでさえ、その感覚を過信せず、「声を聞く力」そのものを丁寧に育てていきましょう。

1年前に「良い声」と感じて満足していた声を、1年後に聞いても「良い声」には聞こえず、満足できないでしょうから。

「聞く耳」もトレーニングで育っていくからです。


●「初心忘るべからず」の「初心」とは


楽器のレッスンと同じで、「どういう音が良い音か」「何をすれば良い音が出せるか」を判断する力を、最初から持っているわけではありません。

先日も「一からスタートする気持ち」の大切さをお話ししました。

文字どおり「一から」なら、「どういう音が良い音か」「何をすれば良い音が出せるか」の先入観はないはずなのに、何かしらの先入観を持っている人が多いのが現状です。

楽器のレッスンなら、「どういう音が良い音か」「何をすれば良い音が出せるか」を一から学んで身につけていこうとする人も少なくないのですが(本来それが当たり前)、発声や話し方だとどういうわけか「私はこういう話し方が好き」「私はこういう声が良いと思う」からスタートしてしまい、成長が阻害されやすい。

つまり、バイオリンでもピアノでも、何年も何十年も練習を重ねた成果として身につく判断力(こういう演奏が好き、こういう音が良い音)を、発声・話し方の場合はなぜか最初から「自分は持っている」と思ってしまう。

まあ、「好き嫌いなんだから勝手でしょ」と言われてしまえばそれまでですが、しかし、まさに「それまで」です。

トレーニングの意味がない。

バイオリンを習い始めたばかりの私が、指導を受けながら「いや、自分はパガニーニに憧れているんで、この構え方でいいんっす」「いや、高音でかすれる感じの音、ハイフェッツも出しているじゃないですか。好きなんですよ、これが」などと主張したら、技術は伸びないし、教わる意味がないし、たぶん教えてもらえない。

スタート時にそんな状態だったとして、それは「初心」ではありません。

初心とは、「先入観が無い状態」ですから。

引用しているメールには、続けてこう書いてありました。

たぶん、「自分はわかっている」という意識があって、
それが取り組みすべての邪魔をしているのかもしれません。
「こういうもの」という自分基準を外して取り組みます。

まさにそれが「初心」です。

これからぐんぐん伸びますよ。

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『朧月夜』(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)

●「朧月夜」楽譜(コード、歌詞付き)



●「朧月夜」楽譜(ウクレレタブ譜付き、前奏も)



●あめんぼの歌

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