チリビリビン(Ciribiribin)を共鳴発声法でウクレレ弾き歌い

●「チリビリビン」をウクレレ弾き歌い


以前に部分的に使ったことのある「Ciribiribin」(チリビリビン)を、いよいよ本格的に共鳴発声法でウクレレ弾き歌いしましょう。

 

Ciribiribin(チリビリビン)

Parole di C. Tiochet
Musica di Alberto Pestalozza

Su, finiscila coi baci,
bel moruccio birichin!
E non vedi tu la luna
che dal ciel fa capolin?
E se pur la luna spia,
noi lasciamola guardar;
anzi il pallido suo raggio
ci consiglia a seguitar!

Ma poi… chi sà…? Cosa dirà…?
Eh! via… dirà… Cosa dirà?

Ciribiribin, Ciribiribin, Ciribiribin,
Ciribiribin, che bel faccin,
che sguardo dolce ed assassin!
Ciribiribin, che bel nasin,
che bei dentin, che bel bocchin!
Ciribiribin, che bel nasin,
che bei dentin, che bel bocchin!
Ciribiribin, Ciribiribin, Ciribiribin,
che bel bocchin!

さあ、口づけはおしまい、
素敵な色黒の腕白さん
見えないの? お月さまが
空に小さな顔を出したのが。
月が覗いてたって
覗かせておけばいい
それどころかあの青白い輝きは
もっと続けなよとけしかけてる。

だけどそうなら……わからない
なんて言うかしら? なんて……

チリビリビン、チリビリビン……
チリビリビン、なんて美しい顔
なんて甘く魅惑的な眼差し
チリビリビン、なんて美しい鼻
なんて美しい歯、なんて美しい口
チリビリビン、なんて美しい鼻
なんて美しい歯、なんて美しい口
チリビリビン、チリビリビン……
なんて美しい口。

 

 


●チリビリビンCiribiribin歌詞




●チリビリビン楽譜(ハ長調)

 

 

 

「Santa Lucia luntana」を使って発声トレーニングしよう

●ナポリターナ「Santa Lucia luntana」


今月はナポリターナの名曲「Santa Lucia luntana」を使って、発声の練習をしましょう。

日本では「Santa Lucia」のほうが知名度が高いのですが、こちらもたいへんすばらしく、共鳴発声法で歌ったときの気持ちよさといったら、さらに上の気がします。



Santa Lucia luntana

(遥かなるサンタルチア)
E.A.Mario(1884-1961)

Partono ‘e bastimente
pe’ terre assaje luntane…
Cantano a buordo: sò napulitane!

Cantano pe’ tramente
‘o golfo già scumpare,
e ‘a luna, ‘a miezo ‘o mare,
nu poco ‘a Napule
lle fa vedè…

Santa Lucia!
Luntano ‘a te
quanta malincunia!
Se gira ‘o munno sano,
se va a cercà furtuna…
ma, quanno sponta ‘a luna,
luntano ‘a Napule
nun se pò sta!

船が出ていく
はるか遠い地に向かって
船上で歌う者、それはナポリの者たちだ!

歌ううちに陽は落ち
湾はすでに暗くて見えない
月が海の中ほどに昇ると
かすかにナポリの
姿が見える……

サンタルチアよ!
お前と離れるのは
なんと寂しいことだろう!
人々は世界を巡っていく
幸せを求め……
でも月が昇ると
ナポリから遠く離れることなど
とても耐えられはしない!




●歌詞と日本語訳


●楽譜


●歌詞の音読サンプル




●カイマナヒラ(Kaimana Hila)の楽譜メロディーのみ

●カイマナヒラ(Kaimana Hila)の楽譜コード付き





* * *

オンラインで受けられる共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:https://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
通る声、届く声の出し方の本


Al di laの2拍3連を正確に取ってみよう

●Al di laの2拍3連


Al di laに、2拍3連(2拍3連符)という特徴的なリズムが出てきます。

付点のような取り方をしてしまうと、「似ているけれど、なんか違う」感じになってしまいますから、正確に取れるようにレッスンの中で一緒に練習してみましょう。


●Al di laの楽譜はこちらから


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伸びる人は初心上手──先入観のないトレーニングが効果的

●「聞く耳」も育っていく


良い声を出すためのポイントを教わっても、うまくできないことがあります。

今日は届いたメールを引用しながら解説しましょう。

「喉に力を入れない」「喉に頼らずお腹に頼る」と言われても、声が弱々しくふらふらになってしまうように感じて、なかなか言われたとおりにできなかったのだそうです。

ところが、実際に自分の声を録音して聞いてみたところ、

録音を聴くと、思いのほか声がなめらかに出ていて、
「自分にもこんな声が出せるのか」と驚くくらい
喉で押さない澄んだ声が出ていました。
「良い声の出し方」に近づけたなあ、と素直に思えました。

うまくいきましたね。

出た自分の声を耳で聞きながら、「うまくできているかな」「この声でいいかな」と判断しながら練習をするわけですが、「あ、今、良い声が出た」と感じたときでさえ、その感覚を過信せず、「声を聞く力」そのものを丁寧に育てていきましょう。

1年前に「良い声」と感じて満足していた声を、1年後に聞いても「良い声」には聞こえず、満足できないでしょうから。

「聞く耳」もトレーニングで育っていくからです。


●「初心忘るべからず」の「初心」とは


楽器のレッスンと同じで、「どういう音が良い音か」「何をすれば良い音が出せるか」を判断する力を、最初から持っているわけではありません。

先日も「一からスタートする気持ち」の大切さをお話ししました。

文字どおり「一から」なら、「どういう音が良い音か」「何をすれば良い音が出せるか」の先入観はないはずなのに、何かしらの先入観を持っている人が多いのが現状です。

楽器のレッスンなら、「どういう音が良い音か」「何をすれば良い音が出せるか」を一から学んで身につけていこうとする人も少なくないのですが(本来それが当たり前)、発声や話し方だとどういうわけか「私はこういう話し方が好き」「私はこういう声が良いと思う」からスタートしてしまい、成長が阻害されやすい。

つまり、バイオリンでもピアノでも、何年も何十年も練習を重ねた成果として身につく判断力(こういう演奏が好き、こういう音が良い音)を、発声・話し方の場合はなぜか最初から「自分は持っている」と思ってしまう。

まあ、「好き嫌いなんだから勝手でしょ」と言われてしまえばそれまでですが、しかし、まさに「それまで」です。

トレーニングの意味がない。

バイオリンを習い始めたばかりの私が、指導を受けながら「いや、自分はパガニーニに憧れているんで、この構え方でいいんっす」「いや、高音でかすれる感じの音、ハイフェッツも出しているじゃないですか。好きなんですよ、これが」などと主張したら、技術は伸びないし、教わる意味がないし、たぶん教えてもらえない。

スタート時にそんな状態だったとして、それは「初心」ではありません。

初心とは、「先入観が無い状態」ですから。

引用しているメールには、続けてこう書いてありました。

たぶん、「自分はわかっている」という意識があって、
それが取り組みすべての邪魔をしているのかもしれません。
「こういうもの」という自分基準を外して取り組みます。

まさにそれが「初心」です。

これからぐんぐん伸びますよ。

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『朧月夜』(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)

●「朧月夜」楽譜(コード、歌詞付き)



●「朧月夜」楽譜(ウクレレタブ譜付き、前奏も)



●あめんぼの歌

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確実に技術を身につける人は何が違うか

●成長を積み重ねる3つのコツ


先日、新しい楽譜集をご案内しましたね。

届いた楽譜を手にした方から、こんなメールが届きました。

新品の楽譜を見て、発声も話し方も、
一からスタートするつもりで真剣に練習しようと思いました。
これからもよろしくお願いします。

すばらしい意気込みです。応援していますよ。

真剣な人を真剣に指導するのが私の生き甲斐ですから。

「一からスタートするつもりで」が大事な姿勢ですね。

いつもこの気持ちを持ち続けていられると、高度な技術を身につけることができます。

今日は良い機会なので、ずっと成長を積み重ねていけるコツを3つお話しします。

  1. 一からスタートする気持ちで
  2. 正確に練習
  3. 日に日に強化


●一からスタートする気持ちで


「一からスタート」の気持ちがあると、真摯な姿勢でトレーニングに取り組めます。

世阿弥の「花鏡」に、「初心忘るべからず」という言葉があります。

「習い始めた頃の、張りつめた謙虚な気持を常に失ってはならない、最初に思いたった一念を忘れてはいけない」という意味ですね。

トレーニングを始めてしばらく経つと、甘えや緩みが生じて、積み重ねを損ねてしまうことがあります。

ピリッと引き締まった姿勢で、丁寧にトレーニングしていますか?

声や話し方についての先入観や自己流の解釈が、素直なトレーニングを妨げてしまうことがあります。

また、しばらくトレーニングを続けていて、「(以前より)できるようになった」という自信がついてきた頃が危ない。

自信がつくのは良いことのように思えるかもしれませんが、良いことばかりではありません。

がむしゃらに学ぶ姿勢を妨げてしまう原因ともなりうるからです。

たとえば、人前に立って話すトレーニングの機会があるにもかかわらず、「もう3年もトレーニングをしている立場で、失敗したら恥ずかしい」と人前に立つのを躊躇するなら、そんな自負はマイナスです。

自負を持つとしたら、丁寧に上質な取り組み方をしているその「気持ち」に自負を持ちましょう。


●正確に練習


練習は正確におこないましょう。

練習の成果を最大化する、遠いようで最も近い道が、「言われたとおりに正確におこなう」。

逆に、成果を最も損ねてしまうのは何か。

多忙による練習不足ではありません。

「自己流のアレンジ」です。

効果的な正しいアレンジなら良いのですが、なぜかたいてい、まずいアレンジになってしまう。

練習の成果が上がらないと感じて方法をアレンジしてしまうケースが多いのですが、方法そのものではなく、練習の頻度だったり、重視する部分がズレていたりが伸びない原因であって、なのに方法そのものを変えてしまったら、どうにもならない。

「混ぜるな危険」の例にもあるように、別のメソッドを併用してみるなどやろうものなら、今までの積み重ねが台無しになってしまう。

練習を始めて間もないうちは、「言われたとおりにやっているのに、できない」と感じることもあるかもしれませんが、そのときは「本当に言われたとおりにやれているかな」と振り返ってみてください。

空手の道場で正拳突き千本、柔道で受け身の練習、剣道で竹刀の素振り千回……基本動作はきわめて大事。動作の正確さも、ミリまでは問わないにしても1cm単位で修正されます。

そんなときに、「なかなかうまくいかないから」と自己流のアレンジを始めてしまったら、永久に合格は出ないでしょう。

「素直な働き者が一番伸びる」とは、まさに真理ですね。


●日に日に強化


「日に日に強化」で、着実に成長を積み重ねていきます。

何を「強化」していくのかというと、「すべて」です。

少しずつ、少しずつでいいのですよ。

むしろ、ほんの0.1%ずつがいい。

あまり急激に強めてエスカレートさせていくと、無理がかかって元の木阿弥、「結局は元のまま」になりかねません。

心身のホメオスタシス(現状維持機能)に引き戻されないように、毎日0.1%のわずかな強化を積み重ねていくのがコツです。

練習の強度も、0.1%ずつ強めていく。

声や話し方に取り組む姿勢も、0.1%ずつ強めていく。

考え方の質、感じ方の質、振る舞い方の質も、0.1%ずつじっくり高めていく。

すべてが「話し方」には影響しますからね。

「話し方」は練習中やレッスン時だけではありません。むしろそれ以外の生活で何を考え、どう振る舞うかが肝心。

起きている間ずっと自分をモニターし続けて、気を引き締め、「自分に厳しく」し続けていきましょう。

多くの人は、逆のプロセスをたどります。時間の経過とともに、気が緩んで甘くなっていく。

それでは成長の積み重ねはできません。

毎日0.1%ずつ、手綱を締めていく感覚──といったら苦しそうですが、「日に日に整えていく」感覚です。

日に日に振る舞い方が上質になり、自分の「意識の持ち方」に対して要求が厳しくなっていく。

そして、その積み重ねを大切にすること。

積み重ねがあなたの財産となり、価値となります。

華やかでも見せかけだけのキラキラ光るメッキではなく、控えめながら確かに光る本物のいぶし銀のような魅力を身につけていきましょう。

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