高齢者との会話で活きる声の技

●耳が遠くなった父との会話がスムーズに

聴力は高音から衰えます。

高音に対応する有毛細胞(音を感じ取る細胞)から先に経年劣化するためです。

耳が遠くなった高齢の方に向かって、高い声で叫んでもなかなか伝わらないのは、無理もないことなんですね。

高い声を張り上げるのは大変だし、お互いにメリットがない、ということです。

しかも、さらにこんな研究もあります。

聴こえづらくなった音に対して、脳内でアンプのように増幅する機能があり、その機能が働くと、いきなりキーンと耳に突き刺さるような感覚になる。

高齢の方が「子どもの騒ぐ声が苦手」と訴えるのは、そのせいです。

高い声は、聞きづらかったり、キンキン響いたりして、ちょうどイイ感じになりにくい、ということなんですね。

こんなメールをいただきました。

以前『声のサロン』で習った
「お年寄りは、低い声の方が聞き取りやすい」
本当にそうでした!

耳が遠くなってきた80歳の父と話す時、
高めの声だと聞き返されますが、
低めを意識して話すと伝わりました。

前回帰省した時は、
話をしてもなかなか伝わらず困っていたので
助かりました!

よかったですね。

「ケンカ腰みたいに声を張り上げて会話をしていたのは、なんだったんだろう」と拍子抜けなくらい、ちゃんと通じたでしょう?

もちろん、ただ声を低くしても、うなったり、タダの小声になってしまうと、聞こえたとしても心地よくない。

ちゃんと共鳴に頼った話し方で、気持ちよく話しかけたいですね。

気持ちいいコミュニケーションのためにも、しっかり発声トレーニングしましょう。

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新曲を暗譜するにはまず回数(声のサロン)

●黙ってひたすら30回

新曲の暗譜でも文章の朗読でも、何かを覚えるには、コツがあります。

「学習」のメカニズムに従った合理的・科学的な方法で確実に身につけましょう。

合理的とか科学的なんていうと、目から鱗のスゴ技みたいなのが出てくるのを期待するかもしれませんね。

でも、まずは「回数」です。

回数が足りないことには、どうにもなりません。

音読30回やりました。
メールが届くまでに何回か音読していましたが、
あらためてやりました。
30回読むと覚えられますね!
新曲に入るたび、なかなか覚えられない〜と苦戦してますが、
覚えられないのは回数が足りなかったから、
とはっきりわかりました。

よくやりましたね。

そう、まずは難しいことを考えずに、30回。

黙ってひたすら30回。話はそれからです。

レッスンの中で、

「こういうストーリーだから」
「こういう定番のコード進行だから」
「丸暗記しなくても大丈夫」

といった説明をよくするので、「そういう技をもっと知りたい」とリクエストをいただくこともありますが、やはり回数は必須条件です。

技とかコツのようなものをお伝えしたときに、「なるほど~」とスーッと吸収できるのは、すでにある程度の回数をこなしている人です。

「先にコツを聞いてから、効率よくやろう」という人は、なかなか伸びません。

まずは30回、とにかく繰り返してみてください。

どんなにとっつきにくいと感じた曲でも、どんなに難解な文章でも、30回繰り返すと、なんとなく形が見えてくるものです。

私たちの脳はそういうふうにできているんですね。

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あきらめていた巻き爪が治ってた(ことば学講座)

●丹田で動作が最適化

ことば学講座で取り上げた「動作の最適化」トレーニングについて、こんな体験談が届きました。

健康診断の身長測定で、丹田に意識を向けて立ったら
身長が5mm伸びました。

また、歩き出しを気を付けている成果もあると思いますが、
20年近く気にしていた親指の巻き爪が、少し治ってきていました。

巻き爪は、整形外科に行ったりいろいろなグッズを試したりと、
いろいろやっても改善せずあきらめていたのでびっくりしました。

よかったですね。

重心が変化して、親指への体重のかかり方が変化したのでしょうね。

「動作の最適化」トレーニングは、身長を伸ばしたり巻き爪を治したりする効果を目指しているわけではありませんが、体は全身がつながっているので、今まで抱えていた不調が思いがけず改善するケースは珍しくありません。

別に奇跡が起きたわけではなく、本来のあなたの身体になった、ということですね。

多くの現代人は、力みがあったりたるみがあったりと、エネルギーが効果的に伝わらないような動作をしています。

発声でも、声帯がちゃんと閉じていないまま声を出して、呼気が無駄遣いになるだけでなく、声帯に負担をかけて傷めてしまう。

歩きながら首や肩に力みがあるのは、筋力の無駄遣い。

かといって、ドアを押し開けるときに適切なタイミングで体に張りができていないと、胴体がふにゃっとして背骨や腰に負担がかかってしまう。

思い浮かべる言葉、つまり意識内容によっても、体に変化が起こります。

好きなものを思い浮かべたときの体の感じ、イライラしながら悪口を言っているときの体の感じを思い出すと、実感できるでしょう。

だから、日々のトレーニングは「養生」なんです。

養生とは、健康で快適な状態を維持・増進するための活動のこと。

これからの人生を快適に生きるために、日々のトレーニングをしっかり積み重ねていきましょう。

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できるかな、体の中で4拍子(声のサロン)

●リズムが感じられる体

こんなメールをいただきました。

リズムの話は、正しく演奏できること以上に、
深い意味だったんですね。
頭ではなく体で感じること、すでにリズムの中にいること、
会話もリズムがあること。

発声のトレーニングがますます音楽とつながっておもしろくなりました。

そう、私たちはもともとリズムを感じながら生きています。

心臓が動いているのもリズムだし、夜寝て朝起きるのもリズムだし、歩くのもリズム。

リズムが整うと、健康でいられます。

リズムが合うと、仕事の流れも人との関係もスムーズになります。

言われてみれば当たり前なのに、普段あまりリズムのことを考えずに生活していますね。

毎日のトレーニングで「リズムが感じられる体」を育てましょう。

リズムはもともと私たちの中にあるものですが、みんながみんな最初からリズムを感じるわけではありません。

リズムトレーニングによって開花する感覚です。

トレーニングによって、体の中でリズムが育つ感覚、体にリズムが入ってきた感覚になるはずです。

しばらく集中的に取り組んで、一気に開花させましょう。


●4拍子のリズムを体の「中」で感じよう

ウクレレを鳴らしながら歌うとき、4拍子のリズムを体で感じていますか?

「リズムに合わせて体を動かす」のですが、だからといって踊るみたいに激しく動く必要はありません。

大きく動けばリズムがわかるかといえばそうではないし、なによりウクレレの操作が荒れてしまいます。

大事なのは、体の「中」でリズムを感じること。

レッスンで実演した「小さな上下動」を覚えていますか?

あの感じを再現して、外に見える動きは小さくても、体の中ではハッキリとりリズムを感じていられる状態を目指しましょう。

ウクレレを持っていない時は、歩いたり、座りながら坐骨で交互に足踏みしたりすれば、いつでもどこでもリズムトレーニングができます。

さあ、体の中でリズムを刻みながら、歌いますよ。


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発声のトレーニングが頭痛に効いた!

●頭痛を改善するには発声トレーニング

こんなメールをいただきました。

体の使い方として取り上げた「頭部の位置調整」が、頑固な頭痛を消し去った、という体験談です。

今朝から軽く頭痛がしたのですが、
「胴体の上に頭部を乗せる」を思い出し、しばらく意識していたら、
いつの間にか頭痛が治まってました。

頭痛がひどくなると寝込んでしまうので、
教わっていて良かったです!

よかったですね。寝込まずに済んだとは、たいへん大きな実益でしたね。

発声に取り組むと、体の使い方、意識の整え方など、一見声とは関係なさそうな事柄がトレーニングメニューに入ってきます。

発声は全身でおこないますから、口や喉のあたりの構えだけでなく、胸郭のやわらかさ、横隔膜の動きによる呼気のコントロール、身体の土台作り(下半身の安定)、呼吸、意識状態のコントロールなどが含まれます。

なにしろ、自分自身が楽器ですからね。

しかも、通常の楽器は、作る人と演奏する人が異なりますが、発声の場合自分で作っていかなければなりません。

「上手な人に任せる」というわけにはいかないのです。

たとえば今回届いた「胴体に頭部をバランスよく乗せる」についての体験談は、普段の「姿勢」を整えるトレーニングの一部です。

胴体に対して頭部がどんな位置にあるかによって、良い声が出るかどうかが影響を受けます。

特に頭部が前にずれたり落ちたりしていると、首の後ろの筋肉がこわばり、頭部への血行が悪化し、大事な脳への血流が不足して、意識状態が変わってしまいます。

頭部の血行は髪にも影響する、と話していた方もいます。

頭部への血行を改善すれば、逆に良いことずくめ、ということですね。

頭痛に悩んでいる方は、頭痛のことをいったん脇に置いて発声トレーニングに没頭しているうちに、いつの間にか改善されていますよ。

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良い声は脱力から

●「慣れ」は大事ですね

提出課題の音声を聴いていて、ウクレレの音色がすごく綺麗に聴こえた方にそう伝えたところ、「回数をこなしています。手が慣れてきました」と教えてくれました。

まさに練習の成果ですね。

トレーニングでは、「体の慣れ」は本当に大事です。

新しい発声技法やウクレレのコード進行などに取り組みだした当初は、体が慣れていないから、難しく感じますね。

「どうして難しいんだろう」「どうしたらやりやすくなるかな」なんて理由や対処法を考えたくなるかもしれません。

でもたいていは「練習不足」。

体が動きに慣れるまで繰り返すと、「なんだ、意外に簡単だった」「いつの間にか手が勝手に動くようになった」という状態に、いつしかなっているものです。

たっぷり練習しましょう。


●良い声は脱力

ところで、たっぷり練習しているうちに、「変な癖」がつくと困りますね。

良い動作は繰り返せば繰り返すほどトレーニングになり、マズイ動作は繰り返すほど変な癖になります。

今回は「脱力」を気にしてみてください。

発声時に、クッと力んでいないか。

特に、喉、首、肩まわり。

力みが癖にならないように、「必要最小限の筋力で発声」することをいつも気にしましょう。

歌では高音を出す時に、力みやすい。

力む癖がつくのはたいてい、喉や首あたりにギュッと力を入れたときに「高い声が出た」「良い声が気がする」と感じたのがキッカケ。

その後、うまくいかないと、「力み」という方法を試してしまうわけです。

しかし、良い声には脱力が大事。

どこかに力を入れて、目指す声が出せたとしても、同じ声を楽に出せたら、そっちのほうが必ず良い声です。

話し声だって、同じですよ。

歌声より出力が小さいので、むしろ繊細で捉えるのが難しい。

たとえば、3の力で出せる歌声を10の力みで歌ったら、さすがに「プルプルするほど力みすぎ」と自覚できます。

しかし、1の力で出せるしゃべりで、2~3の力みで話しても、余計な力みが自覚できない。

だから、いつも「もっと楽に出せるかな」「もっと力を抜けるかな」と気にしているのがいい。

今、「祇園精舎の鐘の声……」と声を出してみて、余計な力が入っていませんか?

さあ、楽に、気持ちよく、「祇園精舎の鐘の声……」を繰り返してみましょう。

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