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ウクレレ弾き歌いが仕事や人間関係に役立つ理由

●人前で話すのが難しいのはなぜか

人前での発声・話し方トレーニングとして、ウクレレ弾き歌いのトレーニングが有効です。

「人前で話す」場面──挨拶、スピーチ、プレゼンテーション、会議での発言、司会など──での話し方やパフォーマンスの品質を高めたい方には、全員にウクレレ弾き歌いトレーニングをオススメしています。

人前で話すとき、声や表情やジェスチャーといった、内容以外の要素もたいへん重要な役割を果たしているため、すべての要素に意識を向けてはいられません。

だから「声への意識」が減って「うわずった、生っぽい声」になってしまったり、質問を受けたときに「厳しい表情」になってしまったりと、全体のコントロールが難しいのです。

「人前で話す機会があれば認知症にならない」とまで言われるくらい、「話す」(聞く)行為は実は複雑で奥が深く、脳をたっぷり使います。

そのため、「意識を向けなくても適切な動作ができる」部分を増やしていく必要があります。

車の運転を考えると、わかりやすいでしょう。

しかし、ウクレレ弾き歌いはそれだけでなく、「仕事」「人間関係」に広く役立つトレーニングになる理由があるのです。


●仕事や人間関係に役立つ技術や思考パターン

ウクレレ弾き歌いによって鍛えられる、あるいは再確認される、「仕事や人間関係に役立つ技術や思考パターン」をいくつか挙げてみます。

【論理的思考】

たとえばウクレレの運指(指使い)やコードの押さえ方を、ただ丸暗記して再現するのと、「こうだから、この指」「次はこのコードだからこの指を先に移動」のように論理的に解釈しながら練習するのとでは、成果に大きな差がつきます。

ウクレレに限らずすべての楽器がそうだとは思いますが、ウクレレはシンプルだから、トレーニングとしてわかりやすい。

難しすぎると、「小学生が背伸びして大学の数学をがんばる」みたいなもので、良いトレーニングにならないんですよね。

「わかる」感覚を維持しながらトレーニングを進めるのが最適なので、ウクレレはたいへん適しています。

【場との調和】

出す声や音は、場に影響を与えます。

会場と調和する声を出すと、あなたの話は聞く耳を持ってもらえます。

だから、良い話し方をするには、「共鳴」を体で感じ取る能力を高めていきたい。

ウクレレは、共鳴のための箱が体に接していて、しかも振動する弦を直接指で弾くので、「響き」に対して敏感になります。

響きに敏感になり、場との調和が高まると、職場でもカフェでも、居心地がよくなるはずです。

【身体機能の向上・維持】

年齢を重ねるにつれて、身体機能の向上や維持が大事なテーマとなります。

筋トレやストレッチなど、体の機能を高めたり維持したりする活動を習慣にすれば、何歳になっても快適に生活することができるでしょう。

ウクレレ自体は、心肺機能が高まるほどの運動量はありませんが、「考え方」として「体を鍛えることの重要性」を強化することができます。

たとえば、あるコードを押さえようとして、指がうまく動かないとき、現状をベースに考えて「私には無理」「ウクレレは向いてない」と解釈してしまうと、現状から「向上」「成長」することはありません。

日に日に衰えていきます。

「このコードを押さえるには、中指と薬指の間が開けばいいのか」とわかったら、頻繁にその形を押さえるトレーニングをしたり、ウクレレがなくても指で形だけ作ってストレッチをしたりして、「自分を変えていく」努力をする。

ピアニストなら誰でも、指のストレッチをかなりハードにおこなった経験があるでしょう。

「向き不向き」を考えるのではなく、「自分を変える」という姿勢を強化すると、人生を豊かにしてくれるはずです。

身体機能の向上・維持には、「トレーニングによって自分を変える」感覚が大切です。

【うまくいかないときの思考パターン】

生きていれば、うまくいかない、思うようにならない、ままならないことはたくさんあるでしょう。

今後も必ず出てきます。

そんなとき、何かがうまくいかないときに、どう考えて対処するか。

この「思考パターン」によって、ストレスが軽くもなれば、延々と長く繰り返されもします。

たとえば、複数の弦をまとめて押さえる「セーハ」がうまく鳴らないとき、「人差し指と親指で挟む力が弱い」と考えて、力任せにひたすらグイグイ押さえたら、仮にうまくいったとしても、疲れ果ててしまいます。

発声レッスンでいつもお話しするように、「楽にできればできるほど上手」なのです。

だから、方針として「パワーで乗り切る」ではなく「工夫する」「方法を考える」ようになると、上手になります。

手の角度を変えたり、押さえる指の位置を調整したり、肩や首の力を抜いたり、力を入れるタイミングを工夫したりして、最も力が要らない楽な方法でクリアしようとする思考パターンを育てると、仕事でも人間関係でも同じように対処できるようになるでしょう。

部下が指示通りに動いてくれないとき、「力任せにひたすらグイグイ押さえる」方針の人は、強い声や言葉で無理やり部下を動かそうとするかもしれません。

しかし、「できるだけ力を使わないで成功する方法」を模索する思考パターンが当たり前になっていれば、部下が自分から気持ちよく動いてくれる方法を考えようとするでしょう。

発声やウクレレって、素敵なことを教えてくれますね。

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弦楽器と爪の長さ

●ウクレレもギターも左手の爪は短く

先日、「声のサロン」のレッスン時に「左手の爪が長いと、弦がうまく押さえられない」という話をしました。

すると、直後に「爪を切って復習しています」と連絡があって、すごいなあと感心しました。

爪のお洒落をなさっている方にとっては、ある意味「楽器のためにお洒落を犠牲にする」わけですから。

プロの演奏家なら「そんなの当たり前」と一蹴するかもしれませんが、私としては美しく整ったネイルを見ると「ざっくりカット」と言うのに忍びないので、原則を伝えはしても、あとはご本人に任せることにしています。

とはいえ、ギターやウクレレ、バイオリンといった「弦を指で直接押さえるタイプの弦楽器」を弾く場合、弦を押さえる指の爪が長いのはプラスになりません。

「演奏を困難にする要素」にしかならないのです。

なのに、お洒落その他の理由で、「最適な状態」にするのを躊躇する人もいます。

実は私も、中学生の頃に右手の小指の爪を伸ばして、バイオリンの先生に咎められました。弦を押さえるのは左手なので、右手の小指なんて影響はないのですが、無意味に伸びた爪が先生に不快だったのでしょう。

「なんだその爪は。何に便利なんだ? 切ってこい」と言われ、次のレッスン日には短くしていましたが、切ることに何の抵抗もなかったとはいえ、「ダメなのかあ」とちょっぴり寂しかったものです。

それだけに、あっさり爪を切ったと聞いて、「この方は必ずうまくなる」と確信しました。

ちなみに、私の左手を撮影してみると、こんな感じです。

手のひら側から見ると、爪がまったく見えませんね。肉のみ。

爪の先は、指先から1~2mm短くなっています。「爪の先の白い部分がない切り方」と言えばわかりやすいでしょうか。白とピンク色の境界線で爪を切ります。

「深爪じゃないんですか? 痛くないですか」と聞かれたこともありますが、左手は子どもの頃からずっとこうなので、慣れてしまいました。伸びた状態が落ち着かない。

ここまでざっくりいかなくてもいいと思いますが、弦を押さえたときに「肉と爪の間に弦が入ってしまう」「指を立てると爪だけが指板に当たって肉が届かない」ようなら、そうならないように爪の長さを調節するといいでしょう。


●右手の爪はお好みで

ギターやウクレレなどの弦楽器では、弦を押さえる左手の爪は短くする必要がある一方、弦をはじく右手は「お好み」でいいと思います。

爪が少しあると、パリッとした明瞭な音が出ます。

指頭奏法といって肉部分のみを使う弾き方もあって、やわらかくて優しい音が出ます。リュート奏者も「爪ではなく指で弾きますね」と教えてくれました。

クラシックのギタリストが100人いれば100通りの爪の長さや形や手入れの仕方があるようなものですから、唯一の正解なんて無いのでしょうね。

お好みでいろいろ試してみたらいかがでしょうか。

私はというと、理想的な長さを模索して伸ばしたとしても、どうせすぐに長くなってしまうし、毎日のように熱心に手入れをしてベストを保とうとしても、割れたり欠けたりしたらガッカリするでしょうから(というより途端に弾きにくくなる)、右手の爪も「ほとんどない」状態で弾いています。

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仕事でいっぱいいっぱいになったときの処方箋

●超多忙な時期を乗り切るために

「ことば学講座」の補足として、仕事で余裕をなくして「いっぱいいっぱい」になってしまったときの対処法をいくつか挙げておきます。

余裕がなくなると、いつもならできる冷静な判断も難しくなります。

ことば学講座でトレーニングしているような思考法やコミュニケーションの技術を頭ではわかっていても、渦中にあるときは勝手が違うんですよね。

まさに今、ことば学講座で「任せる技術」を取り上げていますが、「任せるのに必要な思考や判断」がうまく働かなくなったら、何から手をつけていいか、何を誰に任せたらいいのかすら、わからなくなってしまう。

そこで、次に挙げるチェックポイントの中で、もしまだ実行していないものがあったら、せめてそこを改善して、この事態をなんとか乗り切ってください。

こんな時期はいつまでも続くわけではありません。乗り切れば、なんとかなりますよ。

「いっぱいいっぱいになってしまったときの処方箋」です。


●書き出す

前回の「ことば学講座」で、記録の効能についてお伝えしましたね。

今やらなければならないことを、優先順位や時間的な順番など気にせず、とりあえず書き出しましょう。

「やらなければならないのは、あれと、これと……」と列挙できるうちは、まだ余裕があります。

本当に余裕がなくなると、「やらなきゃならないことだらけなの!」と個々の把握ができない状態にもなりかねません。

頭の中に置いておくと、ワーキングメモリーに負荷がかかります。

だから、外に出してしまったほうがいいのです。

たとえば、こんな感じに。

□ガラコンサートのプログラム作成
□ガラコンサートの記念バッジ作成
□プログラムの発注
□記念バッジの発注
□紅茶講座用の台湾紅茶を買いに行く
□ウクレレ弾き歌い入門編執筆
□ウクレレ、ギター用楽譜作成
□スタッフ用に胡麻あんまんを探しに行く
□店長の名刺を発注

あ、これは私のですね。

こんなふうに、現在抱えている仕事を思いつくだけすべて書き出します。

すでに〆切を過ぎているもの、まだまだ時間的に余裕があるもの、今日中に終わるもの、数か月がかりで取り組むもの、なんでも構わず書き出しましょう。

ちなみに、行頭に□を付けるのは、済んだときに☑にして整理しやすくするためです。


●優先順位が付けられるなら付けて整理する

箇条書きに挙げた項目を、優先順位を付けて並べ替えられるなら、優先順位の高い項目を上のほうに移動します。

判断ができないものは特にいじらないでそのまま並べておいていい。

さらに、「あなたにしかできないもの」に印をつけて区別しましょう。

「現状では自分にしかできない」としても、「数ヶ月あれば、部下ができるようになりうる」ものもあるかもしれません。

たとえば、上の項目の中で、プログラムやバッジを発注するためのデザインやファイル作成は、ほかのスタッフができるようになるには、じっくり教えて2~3ヶ月はかかりそうですが、ファイルが完成してしまえば、発注の手続きなら誰でもできます。

流れとしてスムーズだから「作成→発注」まで私がおこなっているだけで、発注を誰かに任せたら、仕事が手を離れるのが少し早くなりますね。

紅茶を買いに行くのも、胡麻あんまんを探しに行くのも、何を買うかがわかっていれば誰が行っても同じだし、紅茶の知識があるスタッフになら選ぶ段階から任せられる。

店長の名刺は、切らしてしまったけれど急がなくてもいいし、旧バージョンの名刺でいいなら、以前にお願いしたことのあるデザイナーに電話すれば、すぐにでも印刷会社に発注してくれる。

──と考えると、「私がやらなくても回る仕事」をかなり私がやっていることになります。

書き出したような項目は、ほとんどすべて「任せられる仕事」なんですね。


●いったん整理したら、しかるべき相手に伝える

書き出して整理して「現状」が把握できたら、しかるべき相手(上司など)に伝えましょう。

仕事のリストラやリスケジュールのためです。

減らせる仕事、〆切を変更できる仕事、ほかの人に回せる仕事があるかもしれません。

すでに「いっぱいいっぱい」なのだから、「がんばれば、なんとかなる」と考えず、まずは「がんばらなくても、なんとかなる」レベルにペースを落として、心身を立て直しましょう。


●「できない」と言う

真面目で能力の高い人ほど、「できない」と言えず、キャパを超えて仕事を引き受け、抱え込んでしまいます。

上手にチームメンバーや部下に割り振れればいいのですが、誰がどの仕事に向いているか、誰に任せたら本人の成長につながるか、などが判断しきれない年度初めの時期などは、結局は自分ですべて背負ってしまいます。

キャパを超えたなと思ったら、「できない」と言いましょう。

それは決して、仕事の放棄ではありません。「できる仕事を、責任をもって丁寧におこなう」のがいい。

仕事には「安心ゾーン」「挑戦ゾーン」「混乱ゾーン」があるとされています。

「安心ゾーン」は、特に負荷のかからない、テキトーにやってもできる(レベルや量の)仕事。

「挑戦ゾーン」は、普通にやっていたら難しいが、工夫やがんばりによってやり遂げられる仕事。成長につながる。

「混乱ゾーン」は、完全にキャパを超えている仕事。余裕を失い現場は混乱する、

真面目で能力の高い人ほど、キャパを超えているのがわかっていても、「残業すればなんとかなる」「休日出勤で進めれば大丈夫」と、引き受けてしまう。

「できない」と判断したら、自信をもって「できない」と言いましょう。

「今これだけの仕事があって」「いつまでの〆切では間に合わない」「何時間かければできそう」「だから○月○日まで〆切を延ばしてもらえればできる」という具合に「理由を添える」ことを忘れなければ、上司に伝わるはずです。


●力を抜いてリラックスタイムを過ごす

いっぱいいっぱいになるほど忙しくても、食事や入浴をしないわけではないでしょう。

忙しい時期ほど、脳内を「静か」にする時間が必要です。

脳内が「うるさい」のは、机の上がごっちゃごちゃのまま、どこに何があるのかわからないまま作業をしているようなものです。

「忙しくて、片づけている暇がない」と言い訳したくなりますが、片づけてから次の仕事をしなかったら、状況が悪化の一途をたどるのは目に見えています。

だから、食事中や入浴中、寝るときまで「あ~、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と騒々しいまま過ごさないで、パチンとスイッチを切ってとろとろにリラックスする時間を過ごしましょう。

ゴムをギューッと引き伸ばしたままにしておくと劣化してしまいます。

意識的にゆるめましょう。

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ウクレレ弾き歌いのコツ