クリスマスソングのウクレレ弾き歌い(ウクレレ教室)

●来月はクリスマスソング

来月はクリスマスソングのウクレレ弾き歌いを練習しましょう。

予習の課題を出しておきますから、軽く見ておいてください。

「Angels We Have Heard On High」(荒野の果てに)です。

まずはメロディーのみの単音の楽譜を作ったので、メロディーだけを取れるかどうか、試してみてください。

「Glo – – – – ria」のところがたいへん印象的な歌ですね。

このように一つの母音を複数の音符にわたって歌っていく形を「メリスマ」といって、古い宗教音楽によく見られます。

「メリスマ」という言葉はグレゴリオ聖歌で一般に使われますが、古典歌曲や民族音楽でも同じ形式は用いられています。日本の詩吟もそうですね。

歌っていて、すごく気持ちいいんですよね。歌詞を気にせず、発声だけを純粋に味わえる。

おっと、気持ちよ~く味わえるようになる前に、まずはメロディーをウクレレで確認ですね。

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新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
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メール:tenor.saito@gmail.com

倍音は喉あけから。喉の開け方をマスターしよう

 

●共鳴発声法の特徴は倍音

今日は「倍音の効果」について取り上げてみましょう。

共鳴発声法の特徴は、なんといっても「周波数成分の厚み」です。発しているつもりの「基音」だけでなく、その上に何層もの「倍音」が乗っています。

多くの日本人は発声が平たく潰れ、ぴちゃぴちゃとした印象の声になっていて、倍音的に豊かな声ではないとされています。

喉の開け方がうまくないのですね。

喉の開け方が下手というだけでなく、中には照れや偽悪の感覚からか、特に親しい人との会話でわざと声を歪ませたり、かすれ声のまま気にせず話し続けたりする人もいて、「良い声で話そう」という意識が国民全体で弱いようです。

まあ、日本語は言語的に、

1. 母音が多いのに、その母音が短い
2. 意味を区別するために音の高低差をつけなければならない

という難しさがあるので、発声技術が高くないと良い声にならず、個人差が大きくなるのは日本語話者の宿命なのかもしれません。

イタリアのローマでタクシーに乗っていたら、道行く女性を見てはドライバーが「Bella! Bella!」(きれいな人だ)と連呼していました。

「きれいな人だ」より、もう少し下卑た感じの言い方でしたが……。

しかし、声は良い。

真似して発音しても、日本人がやると「ベッラ」になって、「ぜんぜん違う!」とドライバーからダメ出しの連続。

「llの発音が良くない」だけでなく、その前の「e」が違う。

長さとか高さとか、そんなのではなく、音が質的に違う。倍音がしっかり含まれている。

片仮名の「ベッラ」では、「声になっていない」とすら言える。

そのドライバーが声楽家や発声指導者だったわけではなく(たぶん)、イタリア語が「言語的に有利」なんですよね。ただ話しているだけで、良い声になりやすい。

うらやましいかぎりですね。


●この世のものとは思えないほど気持ちいい……

日本語を話すあなたも、共鳴発声法なら倍音をしっかり出すことができます。

歌声の会」で共鳴発声法で歌った体験を、こんなふうに報告してくれた方もいます。


> 先生の誘導で皆さんと一緒に歌えたおかげか、
> 初めてピーンと入った音で、しかも楽に出せました。
>
> みなさんの共鳴が合わさり、溶け合って、
> 自分もその一部になっていて、
> まさに「この世のものとは思えないくらい強烈な快感」でした。
>
> こんな体験初めてです。
> 今思い出しても、震えが走ります。
>
> 歌を、声を、もっと極めたいです。


いいですねえ。声には極める価値があります。というより、楽器の演奏と同じで、極まったゴールなどない、一生の修業でしょうね。

「歌声の会」に参加したら、「出していて、気持ちいい声」に集中して、倍音を鍛えましょう。


●喉を開ける方法

では、どうしたら倍音を豊かにすることができるのでしょうか。

入り口は「喉あけ」です。

喉が開いていないと、良い共鳴になりません。

先ほどの(日本人に多い)「平たく潰れ、ぴちゃぴちゃとした印象の声」とは、喉が詰まった状態の声といえます。

倍音の乗せ方をコントロールして「声の色」を磨いていくには、トレーニングの段階がありますが、まずは「喉あけ」。

喉を開ける方法として、最初に取り上げられるのが「あくび」です。

声楽家でもアナウンサーでも、最初に習う喉の開け方です。

ただし、あくびは完成形ではありません。「喉あけ体験」くらいに思ったほうがいい。

あくびをすると、誰でも喉が開きますが、たいていは声が奥にこもったような、ぼんやりした声になり、発音も不明瞭になってしまいます。

あくびの真似をして、喉が開いた形を体で覚えたら、そこからが本当の喉あけトレーニング開始です。

まずは半ばあくびをしながら、朗読の練習をしてみましょう。歌なら、フレーズの頭で毎回軽くあくびの形を作るのも効果的です。

「あくび喉」とも呼ばれることがあるこの状態は、あくまでも共鳴発声法トレーニングの入り口です。

あくびをすると声が一瞬で変わるので、「おお!」と感動すると同時に、「これが発声法なのか」と早合点してしまう人もいます。

中には「こんなぼんやりした声になるなら嫌だ」などと勘違いして、練習をやめてしまう人もいる。

もったいないですね。

あくびによる喉の開け方は、まずはマスターしておきましょう。


●喉が開くとどうなるか

喉の開け方を覚えると、発声がどう変わるのか。


① 喉(声帯)に負担がかからない
② 倍音が増えて成熟した「大人の声」になる
③ 落ち着きのある穏やかな響きになる
④ 声を出していて気持ちいい
⑤ 説得力、安心感、癒しの力が声に備わる


それぞれざっと説明しますね。

喉が開くことによって喉頭の位置が下がり、そこから上の共鳴の乗り方が変わり、つまり共鳴が乗りやすくなる。

だから声帯の振動のみの喉頭原音でがんばるのではなく、共鳴コントロールで声を強めることも弱めることも自由自在になるので、声帯に負担がかからない。

共鳴(倍音)の乏しい声は、つぶれた生っぽい、幼稚な声になります。豊かな共鳴が乗った声には倍音の厚みがあり、成熟した「大人の声」にふさわしい声になります。

声に落ち着きが出て、穏やかになり、声を聞いた相手も、出している本人も、意識状態が良好になります。

神経質にキンキンした声や、ストレートにぶつかる強い声を聞いていると、気分がよくないですよね。声を出している本人も、「ちょっと気持ちが昂るだけで、声がキンキンしてしまう」としたら、気分がよくないでしょう。

喉を開ける方法を身につけてクセにするだけで、そんな声のデメリットを克服することができます。

なにより共鳴発声法(喉をしっかり開けて、共鳴をコントロールする発声法)は、声を出していて気持ちいい。

私たちの体は、涙にしても汗にしても息にしても、「何かが体から出るのは気持ちいい」のだそうです。

声だって同じですね。せっかく出すなら、良い声を出したい。

また、人間関係へのメリットとして、喉あけができると、声に説得力、安心感、癒しの力が備わります。

人と接することの多い仕事に就いている方には、ぜひ喉の開け方、共鳴発声法を身につけて、豊かな倍音を人間関係に活かしていただきたいと思っています。


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