●ウクレレのドレミファソラシド
チューニングができたら、音を出してみましょう。
ウクレレは弦が少ないので、入り口となる基本コードは簡単です。教本を見ながら「C」のコードを押さえてみると、「えっ、これだけ!?」と驚くくらい簡単。
1弦の3フレットを薬指で押さえて、残りの弦はすべて開放(押さえない)で、親指で上からジャラン。これで「C」が鳴ります。
簡単ですね~。
ほかに、「F」と「G7」ぐらい覚えれば、もう1曲弾ける。
ところで、1弦の3フレットを押さえて「C」を鳴らしたとき、何の音が鳴っているか、わかりますか?
答えは「ドレミ」です。いかにも基本、という感じですね。
では、もう一度「C」をゆっくり鳴らしながら、確認していきましょう。1弦の3フレットを薬指で押さえていますね。この状態で、上から親指でポロロン。
さっきは「ジャラン」だったのに、今度は「ポロロン」。1音ずつゆっくり鳴らしてみてください。
上からということは、4弦から3弦、2弦、1弦の順に鳴ります。
鳴る順に「何の音か」が言えるかどうか。
答えは、4弦が「ソ」、3弦が「ド」、2弦が「ミ」、1弦が「ド」。確かに「ドミソ」の組合せになっていますね。
この「鳴っている音」の確認が自力でできるようになりましょう。
そのために、今日は「ドレミファソラシド」を弾いてみます。
●3弦の開放からスタート
ウクレレの弦は上(4弦)から「ソドミラ」なので、3弦が「ド」ですね。
「ウクレレのチューニングはソドミラ」なんてかたまりで言われることもあります(ギターはミラレソシミ)。なんか変ですね。
弦の名称は下から1弦、2弦、3弦、4弦なので、その順に「ラミドソ」と言われたり、コードフォームの説明に「3000」なんて書かれたりもします(1弦だけ3フレットを押さえていて、あとは開放だから0)。
なのに「ソドミラ」という「4弦のほうから呼ぶ言い方」まで混在していたら、なんだか混乱しそう。
まあでも、上からジャランと鳴らすと4弦から順に鳴るので、不自然でもないでしょう。
では、ドレミファソラシドいきますよ。
まず、親指で3弦だけ開放(何も押さえない)でポーンと鳴らしてみましょう。
これがスタートの「ド」です。
では、次に1弦の3フレットを薬指で押さえて、1弦だけポーンと鳴らしてみましょう。
これが最後の「ド」です。
これだけ確認すれば、あとは耳を頼りにドレミファソラシドが弾けますか?
耳が頼りないときのために説明しますと、ウクレレやギターは「1フレットで半音」なので、1音上の音を出すには2フレッド分上がる必要があります。
「ミファ」や「シド」のように半音上がりたいときは、1フレット分上がります。
試行錯誤しながら、ドレミファソラシドにたどり着けるまでやってみてください。
●答え合わせ
では、答え合わせをします。
指使いも基本を示しますが、「何弦の何フレット」が合っていれば、どの指で押さえてもちゃんとドレミファソラシドが鳴ります。
ド……3弦の開放(0)
レ……3弦の2フレット(中指)
ミ……2弦の開放(0)
ファ…2弦の1フレット(人差し指)
ソ……2弦の3フレット(薬指)
ラ……1弦の開放(0)
シ……1弦の2フレット(中指)
ド……1弦の3フレット(薬指)
こんな感じで弾けていれば、OKです。右手は親指で1音ずつポロポロと鳴らしていきます。
下からドレミファソラシドが弾けたら、そのままドシラソファミレドと下降してみましょう。
スラスラ弾けると、なんだかこれだけで「ウクレレを弾いている」気分になりますね。
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