●オススメの教本は?
ウクレレを初めて手にした方から、「オススメの教本はありますか」とご質問をいただきました。
どんな教本でも一通りの基本は押さえてあります。適当にピンときたものを買っていいと思いますよ。
ウクレレのソロ演奏をバリバリやれるようになりたい、というなら吟味したほうがいいでしょうけれど、「歌をメインとする弾き歌いのお供」ですから、「この教本にしか書いていないウクレレの奏法テクニックが必要」なんてことはありません。
1冊ご紹介しておきますが、すでに何か購入済みであれば、新しく買い直さなくても結構ですよ。ただ、声のサロンや音色塾の会員で「レッスンでするとおりに正確にみっちりやりたい」という方は、持っていて損はないでしょう。
『メロディ→伴奏→ソロの3ステップ方式でソロウクレレを誰でも弾けるようになる本』(佐藤 雅也 著/リットーミュージック・ムック)

●ギターの教本は……
ギターの教本にも、良いのがあります。
『これで弾ける クラシック・ギター奏法マスター【初級編】』(平倉 信行 著/ドレミ楽譜出版社)

先ほど確認したらすでに絶版になっているようでガッカリしかけましたが、いろいろなところでまだ手に入るようなので、こちらをオススメとしておきます。
●ただし「弾き歌いの教本」ではありません
ただし、ウクレレもギターも「弾き歌いの教本」ではありません。
軽い「弾き語り」用なら、J-POPなどの楽譜がいくらでもあるのですが、あなたに挑戦していただきたいのはそういうものではなく、しっかりした発声(共鳴発声法)で歌う「弾き歌い」です。
だから、教本はないのです。
以前の記事で、
「楽器やジャンルによっては『世界に数人しかいない活動』にもなりうる」
「たとえばアコーディオンを弾きながらナポリターナを歌う人は、全国でも数名もいない」
とお話ししましたね。
あなたが取り組むのはそういう活動です。教本などあるわけがありません。
そんな稀で難しい活動のための「パーツ」として、各楽器の基本的なテクニックを身につけるための教本だと思ってください。
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新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
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メール:tenor.saito@gmail.com
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