オンライン文章講座をおこないました

●受講者のみなさんからメールが続々と

昨日は初めてのオンライン文章講座でした。

ご参加のみなさん、お疲れさまでした。

オンラインで5時間以上になると、相当長いだろうなと予想していたのですが、あっという間でしたね。

休憩時間に食事をしたり、ポーク生姜焼きを作ったり、軽く体を動かしたり、課題の文章を書き進めたり、お菓子やスイートポテトを食べたり(これは私)しながら、充実した時間を過ごせた気がします。

終わった直後からメールが続々と届いていますよ。何通かご紹介すると、

  • 長時間でもあっという間で、楽しかったです!
  • 会場の講座と同じ臨場感でした。
  • 文章の型を初めて知りました。こういうものがあったのですね。
  • ほかの受講者の顔も見えるので、一緒にがんばっている気持ちがうれしい。
  • 講師のしゃべりをずっと正面で見ていられるのはオンラインならではですね。
  • 「書ける顔になって書く」というお話が衝撃的でした。気をつけないと。
  • 文章を書くためには、まず自分の身体と意識を整える事が大切なんですね。
  • なぜブログがうまく書けないか、よくわかりました。

それぞれに収穫があって、今後のお仕事に、生活に役立てていただけたら、私としては最高の喜びです。


●もう少しじっくり伝えたかった話

今日はここで、「もう少しじっくり伝えたかった話」を補足します。

ある程度文章のトレーニングをしている方にとって、文章の力をグッと高める秘訣になる話です。

それは、「読み手の向こう側にいる人たちを意識する」。

「人のために」というキーワードで取り上げたところです。

読み手に何かを勧めるとしたら、「あなたにとってのメリット」を強調しがちです。

それはそれで必要なのですが、さらに次の段階は「あなたの大切な人にとってメリット」を意識すると、文章の「人を動かす力」がグッと高まります。

たとえば、「話し方トレーニング」を勧める文章だとしたら、「人前に立って嫌な思いをすることがなくなる」は「あなたのメリット」ですが、「説明が上手になったら、あなたの部下が助かる」「営業成績が伸びたら上司が喜ぶ」「その結果収入が増えたら家族が喜ぶ」なら「あなたの大切な人にとってメリット」に相当します。

「言い訳を用意してあげる」というテクニックも、ベースは同じです。

高級外車のセールスマンがこんな話をしていました。

「いやあ、私なんかこんな高い車じゃなくていいんですよ」と躊躇する会社社長に、「社長がこういう車に乗っていると、社員は鼻が高いものですよ。うちは大丈夫、と安心できますよね。社員のみなさんのために、このくらいの車には乗ってください」と伝えるのだそうです。

うまいですね。というより、怖いですね。巧妙な心理テクニックが含まれています。

「これをする(買う)ことで、別の人にメリットがある」という構図があるなら、そこを意識に上らせて刺激する。これは昔から使われてきた説得テクニックです。


●だからこそ意識が大事

文章を学んでいるみなさんは、逆にこうした説得テクニックに踊らされないように気をつけましょうね。

裏側にきわめて強力な、もっといえば脅迫的な暗示を含んでいるからです。

先ほどの高級外車の例でいえば、「買わないなら、社員のことなんかどうでもいいと思っている、ひどい社長だ」という暗示が含まれています。しかも、言語化されていないから否定しにくい。

「レジに取り付けるコロナ対策のビニールシールドは、大切なお客様を感染から守りたいというお店の愛ですね」とシールド業者がセールスすれば、それは「このシールドを買わないなら、お客さんが感染しても構わないと思っている証拠だ」という意味を裏側に含んでいる。

だから強力であり、だから怖い。

こうしたメカニズムを知った上で、「脅し」ではなく「喜びを広げていく」ことに文章力を活用したいですね。

つまり、そこが「書き手の意識」です。

講座中に着付け教室の例を挙げましたね。

「上手に説得して入会させてやれ」という意識で書くのと、「着物を着られる人が増えて、多くの人が着物ライフを楽しむ世の中になったらいいなあ」という意識で書くのとでは、ディテールからにじみ出るものが変わります。

書いているときの顔つきも、きっと違う。

かといって、「こんなのいいなあ、ステキだなあ、好きだなあ、夢だなあ」ばかりの、ふわふわした文章では、人を動かす力がありません。

しっかりした文章力を身につけて、毎日に役立てましょう。

* * *

ウェブ:https://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
通る声、届く声の出し方の本
新潟市でランチやパフェのテイクアウト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です