どんな仕事も話す力で差がつく

●なぜあの人のほうが仕事で成功しているのか

話し方レッスンの講師なら当たり前ですが、
ほかの仕事でも「話し方」次第で成功したり失敗したりします。

プロとして提供するサービスの中心が「話し方」ではなくても、
話し方が良ければプロとして成功するし、
話し方が下手ならプロとして成功できません。

専門家としての知識や技術は同等でも、
話し方の技量が違えば、それだけで大違い。

「伝わらなければ無いのと同じ」といいますね。
つまり、話す力がなかったら、
知識や技術が無いのと同じなのです。

具体例を挙げましょう。

 

●事例1……料理教室

料理教室の先生にとって、「提供するサービスの中心」は
料理の知識と技術です。

ところが、プロとして似たようなレベルの知識と技術があるのに
こちらの料理教室は繁盛していて、あちらの料理教室は閑古鳥。

ひとえに講師の「話す力」の差です。

わかりやすく、楽しく、興味深く、
伝わるように話せる講師の教室は人気があります。

何が言いたいのかよくわからず、
配付資料を読まないと作り方が覚えられないような料理教室では、
来た生徒も辞めてしまいます。

 

●事例2……音楽レッスン

ピアノ教室は、「優秀な先生ほど成功する」
と思われるかもしれませんが、
やはり「話す力」が大きく関わってきます。

世界コンクールで優勝するような演奏技術を持つ
優秀なピアニストでも、指導者として優秀かどうかはわかりません。

プレイヤーとコーチでは必要な能力が違って、
コーチのほうが「話す力」がよりシビアに求められます。

ピアノ教室は「ピアノを弾く技術を授けること」が目的であって、
演奏を聴く場所ではないので、
先生の演奏技術だけで運営がうまくいくわけではありません。

演奏技術などプロとしての一定の水準を超えているのは前提に過ぎない。

「あの先生はすごい。ショパンコンクールで優勝したんだから」
といった経歴を大人は喜んで退屈なレッスンに耐えられますが、
素直な子供ならレッスンがつまらなかったら
「もう行きたくない」「あの先生キライ」になる。

ピアノ教室がうまくいくかどうかは、
先生の「話す力」で決まります──なんて言い切ったら
断定しすぎと思うかもしれませんが、実際にピアノ教室を覗けば
納得できるでしょう。

 

●事例3……セールスパーソン

言うまでもないかもしれませんね。
営業マンの成績は話し方で決まります。

商品力や商品知識は「あるのが前提」として、
相手の状況や関心事を聞き、魅力をわかりやすく伝える
「話す力」によって、売れ方に差がつきます。

もしセールス担当になって行き詰まりを感じているなら、
商品知識に関して自信が持てるレベルに達しているのであれば、
やるべきことは「話す力」の向上です。

* * *

言語戦略研究所「声のサロン」 齋藤匡章
ウェブ:http://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com

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