上達のコツは「そのまま体に入れる」

●頭で覚えるには限界がある

良い声の出し方を身につけるには、コツがあります。「体で覚える」ことです。

「そんなの当たり前」と思いましたか? 発声は技術ですから、体で覚えるのは当たり前。確かにそのとおりです。

ところが、ついふだんの癖なのか、「理屈で納得」しようとして、上達が遅れたり止まったりするケースがめずらしくない。

ちょうど今日、「声のサロン」受講者のお一人が、「何も考えずに体で覚えるのが楽しくて」と話していました。

「そのまま体に入れる」という最高のコツがどうやら体感としてつかめているようですね。その証拠に、非常に伸びがスムーズで、驚かされるほど。

頭で覚える「顕在意識型」は、扱える情報量に限界があります。体で覚える「潜在意識型」なら、扱える情報量が膨大です。

発声・話し方レッスンは、そのまま体に入れてください。

 

●今の感じが良い声!

「体で覚える」とは、たとえばどんな感覚なのか。

「喉を開ける」で説明しましょう。

「喉を開ける」という状態については、何度も何度もレッスン時に説明します。しかし、理屈を知ったとしても、喉が開くわけではない。

声を出していて「今の声! 今のが喉の開いた声!」と指摘されたときに、そのときの体の感覚を覚えて、いつでも再現できるようにするのです。

言ってみれば、「喉を開けるって、どんな感じ?」と知ろうとするのではなく、「今の感じが開いている状態!」と言われたときにその感覚で覚えようとする。

「できる」のが先です。できてから、「あ、これか」と分かる。初めて泳げたとき、初めて自転車に乗れたとき、初めて逆上がりができたとき、いつもそうだったでしょう?

理屈で理解できてから、できたのではない。膨大な情報量を体が勝手に処理してくれて、先に「あ、できた!」が起こる。理屈は後から「なるほど、こうしたから、できたのか」とついてくるし、別についてこなくても構わない。

たぶん今でも、自転車に乗れる理由が説明できない人のほうが多いでしょう。

良い状態を体が覚えると、「今のがいい状態」「今のが良い声」と言われる場面が少しずつ増えてきます。

そのときの自分の体の状態を、そのまま体に染み込ませていきましょう。

上達のコツをお話ししました。

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新潟市で会話のレッスン
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