●いろいろ確認できた実験でした
先ほど、「声のサロン」オンラインレッスン実験(Zoom)の第1回をおこないました。
ご協力くださった皆さん、ありがとうございました。
始まるかなり前から「待機室」に入って待っていてくれた方。
自宅でパソコンとスマートフォンの両方で繋いで違いを教えてくれた方。
近くにWi-Fi環境がなくて仕事帰りにフェルマータに駆けつけて1階で受けてくれた方。
ここしばらく会場のレッスンに来られなかったけれど、オンラインで久々に声を聞かせてくれた方。
会社帰りに移動しながら参加しようとしたけれど、落ち着いた場所でないと参加しにくかったと報告してくれた方。
途中で乱入してきて、いつの間にかいなくなっていた店長。
みなさんそれぞれに活躍してくださり、いろいろと確認でき、発見もあり、たいへん有意義な時間となりました。
マイクをオンにして「しゃべってみてください」とお願いしたら、初めてのことに「どのくらいの声量で話せばいいかわからず戸惑った」と後から報告してくれた方もいました。
そうですね。私もまずそこからがテストでした。「このくらいの感じでしゃべって、聞こえているのか、足りないのか、うるさいのか」わからないんですよね。
土曜日はまた別のマイクを使うなどして実験する予定です(注文したマイクが届けば)。
●Zoomのメリットを実感
Zoomを使ったリアルタイムのレッスン、録音を聴いていただく音声レッスン、PDFファイルやメールによる文書のレッスンといった一連のオンラインレッスン実験は、「声のサロン」のみならず、会員の現在および今後に活かせるように、一種の「実験台」という意味合いがあります。
発声レッスンですから直接会えるのが一番ではありますが、こんな状況でもオンラインで何かしらできる、その方法を知っている、というのは強みになりそうですね。
先ほども、「風邪ぎみの今でも、うつしてしまう気兼ねをせずに参加できるのが好都合」というメールをいただきました。
さっそく自分自身の講座で「動画配信」や「遠隔レッスン」を検討し始めた方々もいます。
「チャットの機能がすごく役立ちましたね」には、心底同感です。
参加者が「発言」できるのも、Zoomならではの機能と言えそうです。全員のマイクをミュート解除にしてしまうと、自動的に次々にカメラが切り替わってしまうので混乱しましたが、私から「○○さんどうぞ」と指名してミュート解除して話していただけば、何かの発表(ミニ発声講座など)もしていただけそう。
実は、私がひたすら一方的に話し続けるだけなら、インターネット環境さえあればわりと簡単にできるのです。
InstagramやLINEでもライブ配信のようなことができるらしいし、あらかじめ撮影した動画をYouTubeで見せることもできる。以前のウクレレ動画のようなやり方ですね。
しかし、リアルタイムでつながっている参加者みんなが音声で話せるツールというのは、そう多くないようです。
誰に聞いても候補としてSkypeとZoomがパッと挙がるというのは、つまり選択肢がそんなに多くない、ということなのでしょう。
一対一での、対面でのレッスンに近いこともできるわけです。可能性が広がりますね。
●オンラインレッスンなら全国へ配信も
ほかに、おもしろい感想として、「普段のレッスンでは正面から先生を見ていないけれど、画面の中ではずっと正面なので、見やすい」というコメントがありました。
確かに普段あのアングルでレッスンを受けているのは、正面に座っている二人くらいに限られますね。
私としては、マイクやカメラから外れないために、動き回れない不自由を感じていましたが、そこにメリットを感じる見方もあるわけですね。さすがです。
事務局のほうに、会社の福利厚生にオンラインの発声レッスンを入れさせてほしいとのお問合せもありました。
確かに、新潟市まで足を運べない地域や状況でも、ネット環境さえあれば受講できるとなれば、日本全国どこにいらしてもレッスンができるんですよね。
日本全国どころか、外国でも大丈夫。
そのうち演奏家がイタリアやドイツに留学しなくなるんじゃないかと、チラッと思いました。
ネットのデータ量で生の音をどこまで再現できるかにかかっているでしょうけれど、駅前留学ならぬ自宅留学が主流なんて時代が来るのかもしれません。
また土曜日(4月4日)に、第2回のオンラインレッスン実験をおこないます。
●滝廉太郎『花』
滝廉太郎『花』のウクレレ弾き歌い用楽譜(コード付き)です。
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新潟市で共鳴発声法の話し方レッスン
ウェブ:https://wsi-net.org/
メール:tenor.saito@gmail.com
通る声、届く声の出し方の本