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事も無げに乗りきろう(良い声を出すコツ)

 

●バタバタと忙しい時期こそ

年末年始や年度末、ほかにも仕事が立て込んでいる時期など、何かと忙しく、気持ちまでバタバタしやすい時期がありますね。

なんとかこの時期を乗りきりたいと、毎日がんばっている方も多いのではないでしょうか。

良い声を出すには、脱力が肝心です。

共鳴発声法のレッスンでいつもお話ししているように、「必死にがんばる」「力む」「気合を入れる」のは、無理がかかって、良い声になりません。

スポーツでもリラックスできているときに最高の成績を修めるように、声も楽にのびのびと出すときに最も良い声が出ます。

そのための意識の持ち方のコツを今日はお話ししましょう。

 

 

●大事なイベントほど「事も無げに乗りきる」

それは、超多忙な時期ほど、大事なイベントほど、「事も無げに乗りきる」。

あまりに気合を入れて、「全力でがんばるぞ」「燃え尽きるぞ」「最後までやり抜くぞ」と力むと、終わったときに本当に燃え尽きて、体調を崩したり、やる気を喪失したりします。

イベントをピーク(山の頂上)に設定すると、登頂時に目的を見失って気が抜けてしまうのです。

死ぬほど勉強して第一志望の進学先に入った学生や、夢にまで見た就職先に決まった新社会人が、翌月にやる気を失っている「五月病」は、まさにそんな燃え尽き症候群ですね。

いわゆる「打ち上げ」(イベント後に慰労の目的でワッと騒ぐ会)につながるような感覚も、燃え尽き無気力につながります。「やった、終わったあ!」とピークに到達した感覚を強めてしまうからです。

「打ち上げ」より、「反省会 & 次回の企画」を淡々と話し合って、いつものように過ごすのが、流れが途切れないコツです。

たとえばガラコンサートが終わったら、本番の興奮冷めやらぬ直後に、もう来年のために何を強化し、どんな練習をしていくかを考えている。

やがて高いレベルに到達する人は、そんな思考パターン、行動パターンを持っています。

「フェルマータ○周年」が実は何の一区切りにもならず、流れの中の一点にすぎないのと同じように、ガラコンサートが何かの区切りになるわけではない。

途絶えない流れの中の一日にすぎない。

「本番でがんばって良い演奏をしなきゃ」ではなく、「いつでも良い演奏ができる力をつけるためにふだんのトレーニングをする」「そうやって出せた力が今の実力」という感覚で、事も無げに当日を乗りきりましょう。

 

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【共鳴発声法】身体を楽器として鳴らす方法

●良い声で話せるかどうかは「習慣化」次第

 

良い声で話す共鳴発声法をしっかりマスターするには、練習を習慣化することが大切です。

たとえば、朝起きたら声を出す。
車の運転中に、声を出す。
電車の待ち時間に、声を出す。

自分の生活パターンに合わせたタイミングに、いつでもいいので、発声トレーニングを習慣化してしまいましょう。

習慣とは、つまり「考えなくても、がんばらなくても、当たり前のようにする状態」です。

歯磨きをするときに、いちいち理由や目的を考えませんよね。「虫歯にならないように、今日もしっかり歯磨きをするぞ」と考えながら歯ブラシを手にする人は少ないでしょう。

もし歯磨きの最中に誰かから「どうして歯磨きなんてするの?」と聞かれたら、「えっ?」と一瞬詰まるはず。理由など要らない習慣になっているから。

発声も習慣化しましょう。

すると、出る声や出しているときの感覚によって、その日のコンディションが分かるようになってきます。

「声がかすれる。声帯が少し腫れぼったいかな」
「昨日教わった共鳴の感覚が、やっと分かった気がする」
「声に伸びがない。喉が詰まっている感じ」

こんなふうに、体が「良い声、良くない声」をちゃんと教えてくれます。

毎日の習慣だから、分かるのです。週1回の練習では、こうはいきません。

今、朗読の練習を毎日していますか?

忙しかったら一日10分でもいいので、毎日「声と向き合う」時間を確保してみてください。

 

 

●体を鳴らそう

 

共鳴を集めて発声のポジションを高めて朗読をすると、「体が楽器のように鳴る」感覚がやがて分かります。

最初は高アクセント(高めの声)でピーンという感覚として感じられるはず。

その状態をできるだけキープして歌ったり朗読をしたりする練習を続けると、あなたの体が「鳴りやすい楽器」に育ってきます。

ただし、注意点があります。

「ピーンの感覚を出す」ことだけにこだわると、口の中をゆがめたり力ませたりして、「とりあえずピーン」を無理やり作ろうとしてしまいます。

これは良くないんです。

自分で聞いて分かりますよね。声の色が良くない。無理やりピーンを出そうとすると、やけに硬質な音になったり、母音が歪んで発語が不明瞭になったりする。

あくまでも「発声の基本」を守りながら出したピーンが本物です。

次回のレッスン日まで、たっぷり練習をしましょう。

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良い声の土台を作ろう……四股

●声だって、体が基本

言語戦略研究所の齋藤です。

良い声の基礎を成すのは、発声技術です。

喉を開けたり、横隔膜その他の筋肉を駆使して呼気をコントロールしたりといった技術によって、あなたの声は良くなります。

しかし、技術を支える土台は、体です。

オリンピックの体操選手だって、寝たきりになったら、前転だってできないのですから。

発声にとって特に有用な身体状態は、

・柔軟であること
・下半身が安定していること

この2つです。

今回は「下半身の安定」に役立つトレーニングをご紹介します。

 

●四股を踏んでみよう

四股(しこ)を踏んだことはありますか?

力士が土俵入りのときにする、脚を横に交互に上げる、あの動作です。

こんなに高く上げなくても大丈夫です。

私はずっと四股を踏んできました。相撲の動作としての四股は、中学校の相撲の授業のときだけですが、柔道部でも、学生時代の極真空手部でも、四股はトレーニングメニューの一つでした。

四股で鍛えられるのは、下半身の筋力と、股関節の柔軟性による「安定感」が大きいと実感しています。

下半身の筋トレとして優れているだけでなく、ちょっと気合を入れて繰り返せば有酸素運動としても優秀です。

本当は「声のサロン」のレッスン時に全員でおこなうトレーニングメニューにしたいくらいなのですが、四股を踏むには服装が限られ、なにより和服の私はできないので、各自の自宅トレーニングに任せます。

追求すると奥が深い四股ですが、まあ難しいことは考えず、片脚を横に持ち上げた姿勢を2~3秒キープ、反対側も繰り返す……という感じでやってみてください。

※声のサロンは、良い声で話せるようになる
 ボイストレーニング話し方教室(新潟市)です。
 日本発声協会が認定する話し方発声法の基本、
 共鳴発声法が学べます。
 平日コースと週末コースがあり、フェルマータを会場に
 月2回ずつ開催されています。

 新規に受講をご希望の方は、事務局(メイフェア)まで
 お電話(025-211-7007)ください。

 詳しくはこちらから。
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http://kotoba-strategy.com

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新潟市で共鳴発声法の話し方教室
ウェブ:http://wsi-net.org/
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子供向けの話し方教室、新潟校と東京校
通る声、届く声の出し方の本

 

上達のコツは「そのまま体に入れる」

●頭で覚えるには限界がある

良い声の出し方を身につけるには、コツがあります。「体で覚える」ことです。

「そんなの当たり前」と思いましたか? 発声は技術ですから、体で覚えるのは当たり前。確かにそのとおりです。

ところが、ついふだんの癖なのか、「理屈で納得」しようとして、上達が遅れたり止まったりするケースがめずらしくない。

ちょうど今日、「声のサロン」受講者のお一人が、「何も考えずに体で覚えるのが楽しくて」と話していました。

「そのまま体に入れる」という最高のコツがどうやら体感としてつかめているようですね。その証拠に、非常に伸びがスムーズで、驚かされるほど。

頭で覚える「顕在意識型」は、扱える情報量に限界があります。体で覚える「潜在意識型」なら、扱える情報量が膨大です。

発声・話し方レッスンは、そのまま体に入れてください。

 

●今の感じが良い声!

「体で覚える」とは、たとえばどんな感覚なのか。

「喉を開ける」で説明しましょう。

「喉を開ける」という状態については、何度も何度もレッスン時に説明します。しかし、理屈を知ったとしても、喉が開くわけではない。

声を出していて「今の声! 今のが喉の開いた声!」と指摘されたときに、そのときの体の感覚を覚えて、いつでも再現できるようにするのです。

言ってみれば、「喉を開けるって、どんな感じ?」と知ろうとするのではなく、「今の感じが開いている状態!」と言われたときにその感覚で覚えようとする。

「できる」のが先です。できてから、「あ、これか」と分かる。初めて泳げたとき、初めて自転車に乗れたとき、初めて逆上がりができたとき、いつもそうだったでしょう?

理屈で理解できてから、できたのではない。膨大な情報量を体が勝手に処理してくれて、先に「あ、できた!」が起こる。理屈は後から「なるほど、こうしたから、できたのか」とついてくるし、別についてこなくても構わない。

たぶん今でも、自転車に乗れる理由が説明できない人のほうが多いでしょう。

良い状態を体が覚えると、「今のがいい状態」「今のが良い声」と言われる場面が少しずつ増えてきます。

そのときの自分の体の状態を、そのまま体に染み込ませていきましょう。

上達のコツをお話ししました。

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いい声で話すコツ──練習量を増やそう

●練習は裏切らない

以前にここでも「練習は裏切らない」という言葉を引き合いに出して、練習量を増やしましょうとお伝えしました。

練習は、習慣です。
ある日急に思い立って、声が嗄れるまで何時間も練習したって、翌日にへばって声が出ないようでは、練習になりません。

気分の盛り上がりとは無関係に、習慣的におこなうのが練習です。そうであってはじめて練習効果の積み重ねになります。

レッスンを受けて伸びる人は、いわゆる「素直な働き者」で、正確なトレーニングをコツコツと真面目に続けます。

「真面目だけが取り柄ですから」と話していた方がいます。真面目は最高の取り柄です。私も「真面目な人に教えたい」なんて話したこともあります。

真面目なタイプは一点集中で真剣に取り組むので、確実に伸びます。自分の感覚や思い込みに囚われず、新しいことをパッと取り込んで「染まって」いけるのも特徴です。

そして、なんといっても、「ちゃんと練習する」。だから伸びるわけです。

課題が難しいと感じたら、練習量を増やしましょう。朗読課題が「うわ~、なかなか覚えられない」と思う暇があったら、もう一度読みましょう。

「できない」「難しい」と口にする人ほど、練習量が少ないものです。「30回くらいで、なんとなく覚えられるものですよ」と聞いても、10回程度で「いやあ、なかなか覚えられないですね~」と弱気な言葉を口にし始める。

脳の仕組みからして、新しい技能を身に着けるとき、「繰り返し」は必須です。

繰り返しこそ、練習です。
繰り返しこそ、準備です。

練習量を増やしましょう。イヤというほど、イヤにならずに、ひたすら繰り返し練習したら、本番はちっとも怖くない。

そういう体験を積み重ねていきましょう。

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