いつの間にか成長──話し方はじっくり育つ

●時間をかけて育てた技術は本物

受講者のお一人が、こんな話をしてくれました。

「自分の話す姿を撮影してみたら、以前は震えるほど緊張していたのに、いつの間にか落ち着いて話せていました」

いいですねえ。成長を感じるとうれしいでしょう。私もうれしい。

「いつの間にか」は、話し方や発声のように「育つのに時間がかかる」ものの特徴です。

今日のトレーニングの成果が、明日実感できるわけではない。

それどころか、今週一週間分の成果も、来週に感じられるとは限らない。

それでも、年単位で見ると、明らかに違っている。

鍾乳石や珊瑚礁がゆっくり育っていくのに似ています。

逆に、「即席」は利かない。

即席の鍾乳石や珊瑚礁があったら、それは「偽物」ですよね。

発声や話し方も同じです。

じっくり時間をかけて育てた技は、本物です。

 

●時間さえかければ本物か

では、時間さえかければ必ず本物が育つかというと、そうはいきません。

鍾乳石は自然の摂理が最高の形に育ててくれますが、私たちの「技術」は調整を繰り返しながら慎重に積み重ねていく必要があります。

場合によっては「長い時間をかけて、良くない形を作り上げてしまう」こともあるから、正確なトレーニングが大事です。

テニスの素振り練習と同じですね。

不正確なフォームでラケットを振ったら、振った回数分だけズレを強めてしまいます。

ただがむしゃらに振るだけでは、かけた時間とエネルギーが活きないどころか、「練習をしないほうがマシだった」にもなりうるのです。

トレーニングで伸ばすための3カ条を挙げておきます。

・長い目で見て(成果を急がない)
・正確に(ズレを強化してしまわない)
・時間をかける(使えるスキマ時間を逃さない)

この三拍子が揃えば、着実に成果を積み重ね、成長していきますよ。

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