通る声は相手を気持ちよくさせる(共鳴発声法)

●「通る声」は聞く人を気持ちよくさせる

 

今日は「通る声」の話をします。通る声は「良い声」の入り口だからです。

発声トレーニングにとって、声が通ればそれでいいわけではありませんが、良い声は必ず通ります。

なぜなら、「良い声」の条件に「安定した共鳴」があり、安定した共鳴によって声が通るようになるからです。

※「通る声」と「大声」は声質がまったく異なります。

ちょっと分かりにくいかもしれませんね。

具体的に説明します。

イ母音のみで古典歌曲を歌うとします。歌詞は歌わず、「イ~イ~イ~イイイ~」(O del mio amato benのつもり)という具合に、イだけでメロディーを歌います。

共鳴をしっかり捉えたイで歌えたなら、このときの声はよく通ります。

しかし、「このまましゃべれば良い声の話し方になるか」というと、まだまだ良い声には遠い。

楽器でいえば、レッスン初日に正しいフォームを教わったところ、という感じでしょうか。ここから「良い声」に磨いていくには、相当な量のトレーニングが必要です。

まあ実際には、「全部を良いイで歌いきる」ことができたら、それだけで「丁寧にトレーニングできている」証拠なんですけれどね。

 

 

●相手の脳に負担をかけない「気持ちいい声」

 

こうして共鳴を捉えた声は、よく通ります。

声の成分が豊かで倍音が多く、マスキング効果の影響を受けにくいからです。

ただ、この「充実した声」も、その充実感が安定していてこそ、「台詞としてちゃんと通る声」になります。

不安定に凸凹していたら、うまく通りません。

「おはようございます」と発するとき、一部しか充実していなかったら残りがマスキングされてしまい、「・はよ・・・・ま・」のごとく意味不明の台詞になってしまいます。

声の通らない人が無理にがんばって声を張り上げると、ちょうどこんな具合になりやすい。

「おはようございます」とすべてキレイに聞こえるのが理想的ですが、せめて「・はようござい・・」ぐらいまでは聞こえたい。

「・はよ・・・・ま・」でも、私たちの脳には音を補正する機能があるので、コンテクスト(前後関係や場の状況)の助けも借りて、なんとかコミュニケーションが成立します。

しかし、打ち消された音が多ければ多いほど、補正機能に負担がかかります。すなわち、ストレスになる。

雑踏の中で声を張り上げながら会話をするより、静かな喫茶店でおしゃべりするほうが、気持ちいい時間になるでしょう?

賑やかな場所から静かで落ち着いた場所に移動して腰かけたとき、ふ~っと一息ついて「あ~、疲れた」なんてしみじみ言ったことはありませんか。

声を張り上げて話したり、伏せ字だらけの相手の台詞を補正しまくりながら理解したりするストレスから解放された安堵感です。

つまりは、そういうこと。

通る声は相手を気持ちよくさせ、通らない声は相手を疲れさせる。

共鳴の技術を高めて、気持ちいい会話ができるようになりたいですね。

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